野山には材料がいっぱい!アウトドアギアを吊るす「自在鉤(じざいかぎ)」の作り方

■アウトドアでは吊り下げるモノが意外と多い!

ご自身が持っているアウトドアグッズを見てみてください。ホールが空いていたり、フックが付いてたりするものがありませんか? そう、コッヘル、クッカー、ランタン…吊り下げて使うギアは思いのほか多いのです。ランタンは、ポールに引っ掛け上から照らした方が広範囲に光が回りますし、飯ごうやクッカーは火にかける際の火力調整などに重宝します。

市販品では、ランタンハンガーや焚き火用のトライポッド、調理道具を引っ掛けておくツールスタンドなどがありますが、わざわざ買わなくてもこの自在鉤(かぎ)さえ作れれば、代用することが可能です。

ということで、自在鉤の作り方をご紹介します。

ステップ1…必要なサイズにカットする

まずは二股に(Yの字)なっている木を探し、「レ」の字型にカット。

「レ」の長い方は、30~40㎝くらい、短い方は5~10㎝くらいに切ります。長さは引っ掛けるモノや焚き火の大きさによって一番使いやすいサイズに調整してください。

ステップ2…鉤部分を作る

レの字にした枝の長い方に×の字にナイフで切れ込みを入れます。その際ナイフを当てて、ナイフの背をほかの枝で叩くと刃が枝に入りやすい。刃を食い込ませる深さは枝の直径の半分より少し深いくらいが良い。あまり深すぎると折れてしまうので注意。

×の字に切れ込みを入れたら、ナイフで先端に向かって上の写真のように削っていく。
大きく削るときはナイフの根本で。細かい作業をするときは、ナイフの先端を使うのがコツです。

鉤部分を2つ作ると、引っ掛ける場所の高さを変えられるので火力調整が可能となります。

こんな感じで鉤部分は完成です。

ステップ3…鉤を引っ掛ける部分を作る

写真のように枝の片方を斜めにカットします。

もう片方の、地面に刺す部分を斧やナイフで尖らせます。

先ほど斜めにカットした部分にナイフの先端を錐もみ状にグリグリしてくぼみを作って行きます。これは、鉤を引っ掛ける部分を作るためです。

 

ステップ4…鉤をひっかける枝を地面に固定する部分の作成

Y字の短い枝を用意する。 二股部分の長さは5cmほど。 Y字の下部分は15cmほどにカットし、先端を尖らせておきます。下部分を地面に刺すので、それを考慮して作成してください。

完成までの時間は 良い枝があれば約5分から10分くらいでできます。 Y字に分かれてる枝を見つけたら、大切に使っていきましょう。

ステップ5…焚き火で調理しやすい位置に設置する

ステップ3で作成した枝を斜めに地面に刺し、Y字の枝で支え、鉤をひっかけて完成。

ステップ2で作成した枝の確度と、焚き火との距離を考えながら、ベストな位置を探りましょう。あまり焚き火に近すぎると、燃えてしまいますし、遠すぎても機能しません。

これが簡単に作れれば、クッカー(写真では飯ごう)で何かを調理する時、ケトル(やかん)でお湯を沸かすなどの作業と、同時に焚き火でほかのものの調理等とするスペースを確保することも可能です。

また、ロープ等に引っ掛けておくような使い方もできるので、非常に便利ですよ。更にこれが作れるナイフワークを習得できれば、だいたいのクラフトはこなせると思いますので、ぜひ挑戦してみてください!

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(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント @ryu chikazawa #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」


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