iPhone 11対抗の大本命「Google Pixel 4」を使ってみた!

■待望のeSIMに対応。今後追加される機能にも期待!

Pixel 4には、周囲の状況を感知するレーダーセンサーが搭載されています。このレーダーセンサーを用いた新機能が「Motion Sense」。画面に指を触れることなく、ジェスチャーで操作できる機能です。ただし、日本ではしばらく利用できず、2020年春から利用可能になる予定です。

先日、東京で開催された発表会でMotion Senseのデモンストレーションを見てきましたが、画面に手をかざして消音したり、画面の前で手を動かして再生曲を変えたりと、ジェスチャーへの反応は良いように感じました。しかし、スマホの画面にタッチできない状況がどれほどあるのか? ジャスチャーよりも音声操作のほうが便利なのでは? など、素朴な疑問も芽生え、その利便性はまだ評価できない状況です。

OSは最新となる「Android 10」が搭載されています。CPUは現行機種向けではトップクラスのSnapdragon 855(2.4GHz + 1.78GHz、64ビット オクタコア)。RAM(メモリ)は6GBという、申し分のないスペックです。アプリの起動速度やタッチレスポンスなど、パフォーマンスに不満を感じることは少なそうです。

また前モデルに引き続き、IP68の防水・防塵で、FeliCa(おサイフケータイ)にも対応。そして、新たにeSIM(組み込み型SIM)にも対応しました。これは、SIMスロットにセットするSIMカードとは別に、端末内に組み込まれたSIMに2枚目のSIMのデータを書き込める機能です。まずは、eSIMの利用手順を確認してみましたが、難しくはなさそうです。海外渡航時に、日本で使っているSIMを抜くことなく、現地で使えるeSIMを追加できるのは便利でしょう。

▲「設定」→「モバイルネットワーク」に進んで「+」をタップすると、SIMをダウンロードできる画面に進む

▲プロバイダから提供されたQRコードを読み取っての設定もできる

もうひとつ、便利そうだと思ったのは、プリセットされている「Recorder」アプリ。新たに「音声文字変換」機能が追加されました。これは、録音した音声がテキストに変換されて、保存できる機能。つまり、録音と同時にテープ起こしができるという画期的な機能です。

▲自分が使っている英語教材で試してみたところ、ほぼ完璧にテキストに変換された。英語での講演や会議の記録にも重宝しそう

残念ながら、現在は英語のみ対応で、その他の言語には順次対応するとのこと。日本語の対応が楽しみです。

Pixel 4の価格は、8万9800円(64GB)〜。決して安いとは言えませんが、基本性能にはこれといった死角は見当たらず、カメラも高性能。今後追加されるであろう機能にも期待できます。迷うなら、買っちゃっても後悔しないと思いますよ。

>> Google「Pixel 4/4 XL」

 


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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