ワインやウイスキー、チーズといえば、熟成することで味に深みが増すというのはご存知の通り。
クルマもまたしかりで、フェラーリやポルシェといった名門と呼ばれるスポーツカーブランドは、世に送り出したモデルに絶え間なく細かな改良を加え続けることで熟成を図り、モデルライフを通じてパフォーマンスやフィーリングの向上を図っています。とはいえ、こうした名門も、以前と比べてモデルを刷新するペースが早くなっており、おおむね7~8年でフルモデルチェンジを図るケースが多いようです。
日本が誇るスーパースポーツの代表、日産自動車の「GT-R」は、2007年12月にデビュー。間もなく13年目を迎えようという超ロングライフモデルとなっています。そんなGT-Rも、ライバルの例に漏れることなく、毎年の改良を行っており、直近では2019年6月にマイナーチェンジを実施。2020年モデルへと進化しました。
最新の2020年モデルは、従来モデルから何が変わり、どのような進化を遂げているのか。また、今回の改良によって、スポーツカーとしての熟成は進んだのか。公道でチェックしてみました。
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