■自転車×電車の通勤スタイルに最適
普段、仕事で出かける際は、自転車で駅まで行ってそこから電車に乗る場合がほとんど。乗っている自転車はロードバイクやMTBなので、駅まではバックパックのように背負えるものがいいんですが、電車に乗ったらトートバッグやブリーフケースのようなスタイルに切り替えられると便利だなと思い、いくつかの2WAYバッグを使ってきました。でも、ほとんどのモデルが、トートバッグとして使う前にショルダーストラップを仕舞わなければならなかったりと、手間がかかるんです。
そんなときに友人が使っているのを見て、思わず自分でも購入してしまったのが、今回紹介する「STROLL TOTE BAG」です。バックパックのストラップがそのままトートのハンドルになる構造のため、持ち替えるだけで使い分けらるんです。
1つのストラップで、2つのスタイルを切り替えられるなんて「その発想はなかった!」と感心したのが使い始めたきっかけでした。
実際に使ってみると、このストラップが自分の通勤スタイルには非常に便利。自転車を飛ばして駅まで行って、急いで電車に乗り込む際にも持ち替えるだけ。時間のロスが全くありません。それでいて、バックパックとしての背負い心地も良好で、重い資料やノートPCなどを入れているときなどは、歩いているときでもバックパックとして使っています。
2つのスタイルを気軽に切り替えられるのは想像以上に便利。
バックパックとして背負い心地を高めているのが、背中に当たる部分がしっかりできていること。中央にプリントされるberuf baggageのロゴは滑り止めにもなっていて、背負ったときにバッグが動いてしまうのを防いでくれます。
■ノートPCなどもしっかり収納
仕事でノートPCを持ち歩いている人は多いと思いますが、13インチ用のPCスリーブも備えているのも仕事バッグとしては重要なポイント。背中側にはしっかりした芯材が入っていて、逆側にもクッション材が使われているので、安心して持ち運べます。芯材が入っていることで、書類も折り曲げずに入れられるし、背負い心地の良さにも一役買っているようです。
メイン開口部はロールトップ式なのですが、サイドにも開口部の大きいファスナーが装備されているので、トートバッグとして肩に掛けたまま、中身を取り出せるのもうれしいところ。PCスリーブも横に開閉できるので、ノートPCも素早く取り出せます。
スマホや名刺など、素早く取り出したいものはフロント側のポケットに入れているのですが、ここの構造も気に入っているポイントです。ほかにも、メモ帳やペン、充電ケーブル、イヤホンなど、ここの入れたいものは増えがちなのですが、容量がかなりある上に、大きめのマチがバッグの内側に広がる作りになっているので、いっぱいものを入れてもバッグのシルエットが崩れることがありません。
さらにペンや名刺入れ、スマホがちょうど入るサイズのポケットが内側に設けられているので、中のものがごちゃごちゃになって肝心なときに取り出すのに時間がかかることもありません。
またサイド部分には、水筒や折り畳み傘などを収納するのにちょうどいい外ポケットも装備されています。ちょっとサイズが小さいので、大きめのペットボトルだと入れられないこともありますが、濡れた傘などを入れておくのに、こういうポケットがあるのはありがたいですね。
■スーツでもカジュアルでも使えるデザイン
ビジネスで使うバッグなのでデザインも重要ですが、「STROLL TOTE BAG」はスーツにもサイクルジャージにもフィットするように作られているので、その点も心配なし。シンプルな外観なので、スーツやジャケットで出かけるようなときでも違和感がないのがうれしいところです。
メイン素材は3レイヤーのCORDURA NC Fabric。防水性もあるので、ちょっとした雨でもそのまま自転車に乗れます。しかも、この素材が地下足袋用の染料で染められているんです。CORDURAなのにカラーリングされているという独特の質感。世界でもこの素材を使っているのはberuf baggageだけらしいのですが、見た目の質感と防水性・耐久性を両立しているこの素材感はかなり気に入っています。
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自転車と電車を使う通勤スタイル、そしてカジュアルでもスーツでも使える仕事用のバッグを探していたので、このバッグはかなりピッタリ。これだけ簡単に2WAYを使い分けられるバッグはなかなかありません。フロント側のポケットも便利で容量があるので、収納したものを入れ替えるのが面倒(というより、これだけ入るポケットがあるバッグは少ない)で、変わるものが見つからないのが目下の悩みです。本気で2WAYに使えるバッグを探している人は、一度試してみると悩みが解決するかもしれませんよ。
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(取材・文/増谷茂樹)
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