■独自の存在感がある“シンガポール家電”
到着後、まずは景気付けにインフィニティプールへと直行。地上57階から展望する金融街のビル群はザワザワとそびえ立ち、生命力に溢れていました。そして水着から着替えた足で、多くの家電が集まる「Funan(フナン)モール」へ。
今年6月にオープンしたばかりの同施設は、地下2階から地上4階までの巨大なショッピングモールです。かつてはディープな電化製品を中心に集めていましたが、リノベーション工事を経て、現在ではガジェットだけでなく、ボルタリング施設や映画館、飲食店なども併設するようになったそう。
雰囲気は二子玉の蔦屋家電に近く、数あるガジェットの中で一際目をひいたのは、カラオケ用のマイク。声の音量を上げるだけでなく、ボタンを押すと本体から曲も流せるようになっていました。
売っている理由は、販売店によると「カラオケ文化が根付いているからだ」とのこと。日本ではまだあまり浸透していない、ひとりカラオケ用のBOXや、チェーン店のカラオケ屋なども多いそうで、日本のアニソンや懐メロなども現地で親しまれているらしいです。「僕もたまにAKBの曲を歌うんだ」と微笑まれ、私自身も同じ48グループに在籍していたことは、何となく言えず終い…。
白物家電では、日本市場への参入が話題になっている「Xiaomi(シャオミ)」のフロアが混雑していました。
ミニマルなデザインの本体とシンプルなパッケージ、手の出しやすい価格帯は日本の「無印良品」を彷佛とさせます。客層は20~30代の客層が多かった印象。
一方、高価な価格帯では「SMEG(スメッグ)」の調理家電と「DEVIALET(デビアレ)」のオーディオがオブジェのようにディスプレイされ独自の存在感を放っていました。販売員によると、デビアレのオーディオは人間が聞き取れる周波数よりも広い周波数を出すため、音を体で感じられるのが特徴だそう。
またシンガポールでは、ITスキルを磨くための「STEM教育」への取り組みも政府が非常に力をいれていることから、子供達がプログラミングを学べるようなコミュニケーション型のロボットも多く見られました。