■ユニクロ「ルームシューズ」との違い
では、いわゆるスリッパ形状のユニクロ「ルームシューズ」と「軽ッパ」は何が違うのでしょうか。
「ルームシューズ」はソールがかなり厚いことが分かります。
そして底面は、靴下のような「軽ッパ」と比べると、さすがにちょっと硬め。
そして最大の違い、それが形状です。
足の甲に当たる部分に注目。「軽ッパ」は靴下と同形状なので、足首部分まで覆うようなカタチになっています。
一方「ルームシューズ」は、甲の途中までしか覆いません。でも、だからこそスポスポ履けるという利点があります。
実はここにパタパタ音の原因があったんです。
「軽ッパ」の場合、底面も靴下に近い編み上げの素材だということもありますが、かかとを引っ掛けると、足にしっかりフィットします。また中敷きもちゃんと曲がるので、歩行時に足を上げた際にも靴下のように足にくっついています。
しかし「ルームシューズ」は、さすがに足にフィットとまではいきません。そのため、歩行時は足の下に隙間ができ、着地は<スリッパ>→<足>となります。この、先にスリッパのかかと部分が着地する時に音が出るんです。
たしかに底が厚い方が、床の固さを感じることなく快適に過ごせます。もちろん、下にも部屋がある集合住宅ずまいとしては、足音を気にしながら家の中を歩くのは当然の話。でも、疲れている時など、ちょっと雑に歩いてしまうこともあるんですよね…。そんな時でもパタパタ音が出ないのは助かります。
かかとを引っ掛ける動作は必要ですが、ちゃんと足先を冷えから守ってくれて、かつパタパタ音が出ない。それって部屋履きとして優秀なんじゃないかと思うんです。「軽ッパ」は、住宅事情に配慮した新しい部屋履きなのかもしれません。
サイズはメンズで25-26と26.5-27.5の2種類、レディースで22-23、23.5-24.5の2種類が用意されています。どのサイズも表記サイズより少し大きめに作られています。だから、ジャストサイズでもスポッと履けますよ。
ちなみに暖かさでいえば、断然ユニクロの「ルームシューズ」に軍配が上がります。下に音が響く心配がない家の人や、ちゃんとパタパタ音を出さずに歩ける人ならオススメです。
>> グンゼ
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(取材・文/円道秀和<&GP>)