■1画面でもパワフルに使い倒せる!
LG G8X ThinQはLGデュアルスクリーンを装着せずに、本体だけで使ったとしても魅力的なスマホです。先述しましたが、CPUはクアルコム社の現行機種向けでは最高峰のSnapdragon 855(最大2.9GHz/オクタコア)を採用しています。RAM(メモリ)は6GB、ROM(ストレージ)は64GB。最大512GBのmicroSDも装着できます。本体側に約4000mAhのバッテリーを内蔵し、LGデュアルスクリーン装着時は本体から給電する仕組みになっています。つまり、LGデュアルスクリーンを装着せずに本体だけを使う場合は、バッテリーライフも長くなります。
アウトカメラは約1200万画素+約1300万画素のデュアルカメラで、インカメラは約3200万画素。本体は防水・防塵に対応し、本体だけでなくLGデュアルスクリーンもミルスペックの耐衝撃性能を備えています。さらに、フルセグ・ワンセグを搭載し、おサイフケータイにも対応。ワイヤレス充電も可能。先進的なインディスプレイの指紋認証にも対応しています。要するに “全部入り” です。足りない機能は…、思い付きません。
2画面を必要としない人でも、全部入りの大画面スマホとして、検討すべき仕様を備えています。5万5440円という価格は、たとえ1画面でも安いかも…。
強いて弱点を挙げるとしたら重さでしょう。LGデュアルスクリーン装着時は約331gと、それなりの重さになります。ポケットには入るけど、スマートには納まりません。
スーツやパンツのポケットに入れて持ち歩くのなら、本体(約193g)だけを持ち歩き、LGデュアルスクリーンは鞄に入れて、必要な時だけドッキングさせるのが理想です。もちろん、常に鞄に入れて持ち歩くのであれば、LGデュアルスクリーンは付けっ放しでOK!
仕事柄、筆者はさまざまなスマホに触れていますが、久しぶりにワクワクする端末でした。
[関連記事]
ファーウェイの最新スマホ「HUAWEI nova 5T」はやっぱり高コスパ!
脱スマホしたいなら4Gケータイ「Punkt.MP02」って選択肢もあるぞ!
iPhone 11対抗の大本命「Google Pixel 4」を使ってみた!
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。