【ボルボ新XC60 T6試乗】ツインチャージャーで燃費も走りもいいとこ取り!

「クルマ欲しいなぁ〜」と新車、中古車を物色していて、エンジンの項目に「3リッター」とか「6気筒」なんて記載されているのを見ると、「ちょっと大きすぎ!」と感じませんか?

実用車のパワーユニットに燃費向上型のターボユニットが使われるようになって以降、エンジンの排気量はどんどん小さくなっています。また、かつては「多いほどエライ!」といわれていたシリンダー数も、今ではすっかり「4気筒がマックス」といった感じですね。

環境と安全性能に厳しい北欧の自動車メーカー、ボルボも、この流れに敏感。先日、日本で発表された新しい大型SUV「XC90」は、トップグレードであっても搭載エンジンは2リッターの直列4気筒! ただし、ターボとスーパーチャージャー、そして電気モーターを組み合わせ、システム全体で407馬力のアウトプットを得ている仕様も用意しています。「今後ボルボ車で使用されるエンジンは、排気量が2リッターを超えることはない」。そんなメッセージが伝わってきます。

ボルボでは、こうした新世代のパワートレイン群を“DRIVE-E”と名づけて、順次、全モデルに搭載しようとしています。

DRIVE-Eのバリエーションは、2リッター直4ターボの「T5」、ターボ+スーパーチャージャー付きの「T6」、さらに電気モーターが加わる「T8」。そのほか、シリンダーのストロークを削って1.5リッターとした「T3」も用意されます。

そんなDRIVE-Eの中でも、“T6ユニット”を積んだボルボ「60シリーズ」に乗る機会があったので、ここではその印象を報告しましょう。

 ■チューニングの度合いでエンジン特性の差別化を図るDRIVE-E

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