覚えよう「もやい結び」!キャンプで本当に役立つロープワーク①

■ロープワークの基本「もやい結び」の結び方

第1回目の今回は、ロープワークの基本中の基本ともいえる「もやい結び(ボーライン・ノット)」をご紹介します。

1.ロープを木に時計回りで巻く

まずは、結びたい対象物にロープを引っ掛けます。右利きの場合は、左側から時計回りの方向で先端を20cmほど伸ばします。

2.左手で小さな輪っかを作る

次に、左手側のロープ(長い方)をクルっと1回転させ、ループを作ります。この時ループは、ロープとロープの内側に作ってください。

大事なのは、このループを作った際にできるバッテン(左手人差し指の上)のロープ位置です。ループを作った時のロープが、下にくるようにならないと失敗です。

この向きでないと、失敗します。最も大事な工程なので、よく見て覚えてください。

ここで成功か不成功か決まります!

3.短い方のロープの先端をループに通す

作ったループに、右手側(短い方)のロープの先端を、ループ奥側の下から上に通します。

4.上から出したロープの先端を長いロープの下にくぐらせる

ループに通して上から出てきた右手側(短い方)のロープの先端を、左手で持っている長い方のロープへ下へくぐらせます。

5.ロープの先端を上からループに通す

先ほど下から通したロープの先端を、上から初めに作成したループへ通します。

6.短い方と長い方とを上下に引っ張る

あとは、先端の短い方(右手で持っている方)と、長い方(左手で持っている方)とを上下に引っ張れば完成です。

逆に、ほどくときは、左手で持っている方(ロープ)を上に、右手で持っている方(ロープ)を下に動かせは、簡単にほどけます。

しっかりと固定できて、簡単にほどける。これがキャンプにおけるロープワークで最も大切なことです。撤収時にロープがほどけないと困りますからね。

* * *

この結びのいい点は、輪っか(ループ)を自由な大きさで作れることと、しっかりと固定できて、ほどけやすいこと。そして、輪っかの大きさは一度作って固定してしまえば、その大きさを保つ点がとてもキャンプで重宝します。

例えば、テントやタープにロープを結ぶとき、ハトメがあるとします。引くと輪が閉まるような結びの場合、強いテンションがかかるとハトメがつぶれてしまうのですが、この結びならそのような心配はありません。

ループが閉まらない特性は、川や海で溺れている人を助ける時にも役立ちます。例えば、胴体が入るくらいの輪っかを作って、溺れている人に投げてあげれば、強く引いても輪っかは閉まらないので、体を締め付ける恐れもありません。

レスキュー時の話はともかく、本当にキャンプでもっとも使うロープワークなので、ぜひ練習してみてください。

>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」


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