【雪上試乗 スバルAWD】性格に合わせて4種を使い分け。楽しいのに安心感は絶大!

「ウチのクルマは、AWD(=4WD)が当たり前なので…」と、スバルのエンジニアの方は笑ったのでした…。

北海道の新千歳モーターランドで開催された「スバル AWDオールラインナップ雪上試乗会」でのこと。スバルは“シンメトリカルAWD”こと、水平対向エンジンを使った左右対称の4輪駆動システムをコアバリューとして久しいので「今さらAWDに焦点を当てた試乗会を開いても(注目されないのでは?)、という思いがありました」と、エンジニア氏は言葉をつないだのでした。

にもかかわらず、今回、スバルがプレス向けの雪上試乗会を実施した理由とは? その背景には、最近売り出し中のマツダ“i-ACTIVE AWD”へのライバル意識があるんじゃないか、と『&GP』では勝手にニラんでいます。先のレポートを読んでいただければお分かりのとおり、i-ACTIVE AWDは徹底して、日常ユースに特化した軽量シンプルな4輪駆動システムでした。

一方、スバルといえば、それこそ車種ごと、トランスミッションごとに凝ったAWDシステムを開発。場合によっては、モータースポーツユースにも対応できる高いポテンシャルを誇っています。i-ACTIVE AWDとはある意味、対極を行く考え方です。

「中には、小さなデフ(=デファレンシャルギヤ)を使っているメーカーさんもございますが…」とは、試乗に先立って行われた説明会で耳にしたフレーズ。そこからは、半世紀もの間、日本のフルタイム4WDを牽引してきたスバルの自負が感じられた…なんていうのは、大袈裟に過ぎましょうか。

 ■雪上なのに「まるで何も起こらない!」

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