保温調理のメリット① 燃料を1/2〜1/3に抑えられる
加熱した後、保温しながら調理します。加熱する時間はメニューによっても異なりますが、全体の調理時間の1/3が目安。食材が大きいときや気温が低い時期は、加熱時間を長めにして対応します。
調理鍋で5〜15分加熱。最初に焦げ目をつけておけば、香ばしさをプラスした煮込み料理になります。
フタをした調理鍋を保温容器に入れ、保温容器のフタを閉じる。あとは待つだけ。シチューやカレーは30分ほど放置すればよく、燃料を節約できます。冬はテント内など少しでもあたたかい場所に置くほうがベター。
保温容器のフタは取り外せます。魔法びんと同じ構造で高い保冷力があるので、調理しないときは氷水を張って飲み物を浸けて、簡易クーラーにしてもいいですね。
保温調理のメリット② 肉や魚介が硬くならない
肉も魚介も、高温で長時間加熱すると硬くなってしまいます。その点、シャトルシェフを使えば、高温になりすぎることなく、冬でも2時間後に70℃以上をキープできるほどの保温性を誇ります。
野菜入りのスープをしっかり沸騰させた後、時間差でアサリを投入。アサリにも火が通ったら保温容器に入れて保温調理に切り替えると、アサリの身が硬くなりにくく、ふっくら。煮込み料理だけでなく、加熱しすぎると“す”が入る蒸し物、パンの発酵でも重宝します。
保温調理のメリット③ 火が通っているのに煮崩れなし
10分加熱後、1時間放置。食器に取り出してみました。
小さくダイスカットしたジャガイモ、ニンジン、玉ねぎは煮崩れることなくピシッと角が残っています。ただし、通常のレシピ通りの水加減にしたので、ほんの少し水っぽい感じ。加熱中に蒸発する水分が大幅にカットされるので、水分は少なめがいいようです。
保温調理のメリット④ 焦げつきにくいので手入れが楽
短時間の加熱ですむので、焦げ付つきにくくなっています。
普通の鍋でごはんを炊くとき、ほかのことに夢中になっているとうっかり焦がしてしまうことも! シャトルシェフなら放置時間のほうが長いし、保温もできるのでいつまでもホカホカごはんを食べられます。
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短時間の加熱で調理ができるシャトルシェフだから、みんなで温泉に行ったり遊びに出かけたりしている無人のキャンプサイトで調理が進みます。
本格的な料理だけでなく、その保温力の高さからレトルト食品の温めや熱燗にも使えるので、料理が苦手な人も十分使いこなせますよ。
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(取材・文/大森弘恵)