どう撮れているかは後でのお楽しみ!「アソビカメラ」を旅のお供にしてみたら…

■ファインダーがないので想定外の写真になりやすい

使ってみて感じたのが、「ファインダーがないってこんなに難しいの!?」ということでした。普段、スマホやデジカメではディスプレイを見て撮れる画を確認してからシャッターを切りますが、本体のフレームをファインダーとして使うと、どうしても左右もしくは上下にズレてしまうのです。

▲富山到着時に撮影した駅の看板。自分では写真の中央に富山の文字が来ているつもりだったが、微妙に右にずれている

▲縦向きで写真を撮ったところ、地面が無駄に多く写ってしまった

もうひとつ注意したいのは、近い距離で撮影するとピンボケしてしまう点。撮影可能距離は50cm〜なので、それより近い距離で撮ると、背景にピントが合ってしまいます。今回の撮影中、この失敗を何度か繰り返してしまったので、ディスプレイに頼り切って撮影していたことに改めて気付かされました。

▲麩を使ったカラフルなパフェ。ピントがボケているうえに明るさが足りていない

 

■ミスった写真はスマホに保存して加工!

正直、スマホやデジカメで撮影するよりも、思ったような仕上がりにならないのがiNSPiC RECです。しかし、撮影した写真はスマホにダウンロードできるので、「加工してからSNSにアップすればいい」と割り切ってしまうのもアリだと感じました。

▲スマホに接続することでバッテリー残量がわかる(写真左)。撮影した写真は専用アプリもしくはPCで確認する(写真=右)

先ほどのピンぼけしたパフェの写真は淡い色のフィルターをかけてトリミング、なんとなく撮った景色はフィルムっぽい色合いに加工してみましたが、このほうがグッと良くなった気がします。

▲あえてふんわりした写真のように見えて、これはこれでかわいい

▲フィルム写真のようなフィルターをかけたことで、シャープな印象になった

もちろん、慣れればある程度思ったように撮れますし、スマホでプレビューしながら自撮りすることも可能です。プレビュー撮影時はタイマーも設定できるので、旅先で記念撮影したいときも活用できます。

▲かわいいパッケージのお茶を見つけたので大人買いしてお土産にした

iNSPiC RECは、思ったとおりの写真を撮るためのカメラではありません。むしろ、偶然撮れた写真を楽しむためのもの! 実売価格は1万5000円前後。シャッターを切ってからしか写真が見られない”あの頃の不便さ”と、現代ならではの”スマホ連携”を融合させた、新しいのにちょっと懐かしさを感じること必至です。

>> iNSPiC REC

 


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(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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