選んだのはパナソニックの「NA-F50B12」。実勢価格が4万5千円前後で、5kgタイプの縦型洗濯機です。サイズは幅56.2㎝、奥行57.2㎝とコンパクト。洗濯機置き場があればほとんどの場所に入ります。
フタは折りたたむタイプで、フタを開けても高さは111.7㎝しかありません。ワンルームなどの狭い物件ではランドリースペースが限られるため、上に棚を作ったり、洗濯機ラックを使ったり、上部に収納スペースを作る方もいますが、これならフタを開けてもぶつかることはなさそうです。
エントリーモデルの洗濯機の中ではコースも豊富で、おまかせ、すすぎ1回、お急ぎ、つけおき、毛布、手洗いコースが用意。また、お手入れも槽カビ予防、槽洗浄コースがあり、定期的にお手入れをすることで清潔に使い続けられます。
■シミをつけて乾かしたTシャツを洗ってみた
綿100%のTシャツに、しょうゆ、ソース、ケチャップ、焼き肉のタレをしみ込ませ、乾かしてから「おまかせ」コースで洗濯を行いました。
本体の操作部にはデジタル表示部があるので、洗剤量、残時間がわかります。予約タイマーもセットしやすく、エラー発生時もエラー番号が表示されます。エントリーモデルではこういったデジタル表示がないものもありますが、本製品なら一目でわかるので便利です。
Tシャツのほかには、バスタオル、靴下2セット、男性用のシャツ2枚、カットソー、ハンドタオル2枚。衣類を入れてから電源ボタンを押し、「おまかせ」コースを選びました。「スタート」ボタンを押すと約5秒後に水量が表示されるので、洗剤を入れます。その後、すぐに残り時間に切り替わるため水量を見逃さないようにしましょう。なお、液体漂白剤は同量の水で薄めてから入れる必要があります。
水量は32Lで、残り時間は37分と表示。液体洗剤は計量し、洗濯機本体の手前にある注入口に入れてフタを閉め、スタートボタンを押すと洗濯がスタートします。
パルセーターは3枚の大きなウイングと3個の突起を持つ「ビッグウイングパルセーター」を採用しています。水平・垂直方向に立体水流を起こし、水や衣類をしっかりかくはんする形状。衣類が少なく、水位が低いときでも、衣類を効果的に動かしてもみ洗いし、汚れを落とすとのこと。洗濯中は、モーターの回転音のほかに、ザブンザブンと勢いよく水が対流している音が聞こえました。
音や振動はそれなりにするので、音が気になる場所では、夜間の使用などは避けたほうが無難です。
脱水後、強い回転で槽に張り付いた衣類をはがし、細かく動いて衣類のからみを緩和するという「からみほぐし」機能が上位モデルには搭載されています。最新のハイグレードモデルの8kgタイプNA-FW80K7(実勢価格は16万円超!)も同時にお借りしたので、比較してみました。
なお、からみほぐし機能付の新製品NA-F50B13も発売されています。洗濯物をスッと取ることができますので、ぜひチェックしてください。