カスタムウォッチで感じた”ユーザーがモノづくりを楽しむ”意義

■腕時計を自分でデザインすることの楽しさが体験できる

一番人気は文字盤、ベルトともにブルーということでしたが、やはりプレミアム感を出すために所有したことのないカラーを選択。文字盤は大人っぽくて落ち着いた色合いのカーキブラウンにして、高級感あるゴールドのリング、そしてアテッサといえば軽量・頑丈なチタンケースだろうと。しかもブラックチタンは、シチズンが誇るステンレスの5倍以上の表面硬度を実現した「デュラテクトDLC」技術を生かしたもの。

さらに秒針のオレンジも、加工時の熱間鍛造工程で発光するチタニウムをイメージしたカラー。ブラウンとの相性も良く、視認性が高そうというのが理由。さて、サイト上で決めたらポチッとオーダー! 約2週間で出来上がるようです。ワクワクするぜぇ。

そしてあっという間に時は過ぎ10日後(思ったより早かった)、ついに届きました! 想像通りの仕上がりに思わず感動。カスタマイズしたことで、まさにオンリーワンな出来栄え(気持ち的に)。やはり装着すると軽さに驚きます。研磨の具合も素晴らしく、特にベルト部分はコマによって表面を鏡面にしたりマットにしたりで、いくつもの表情を持っています。

高階さん曰く「多様化した価値観に対応するため、我々もモノづくりを考え直しています。モノは人を豊かにしますが、そこに愛着がないと楽しめない。よく自転車とかに名前をつけるじゃないですか。メーカーがモノを作って終わり、ではなく、ユーザーの方が時計作りを主体的に楽しめるプロダクトが必要とされているんだと思います。

昨年リリースした、IoTと連携する『エコドライブRiiiver』という時計も、自分でアプリによって「機能に」カスタマイズ性を持たせた時計でした。だから、このFTSは「デザインに」カスタマイズ性を持たせたんです」とのこと。

高い技術力をメーカーが担保し、ユーザーが好きにデザインして楽しむ。FTSのサービスは、これからのモノづくりが向かうヒントになるようなプロダクトだと感じました。

GINZA SIX 1階 シチズン フラッグシップストア 東京ではサンプルのみ展示。販売はしておりません

>> シチズン「FTS」

 


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(取材・文/三宅隆<&GP> 写真/田口陽介、三宅隆)

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