■最強クッカーの条件とは?
クッカーにはサイズの違い、形状の違い、素材の違いでさまざまなタイプがあるものの、私が考える最強のクッカーの条件は「軽量・コンパクト」「アルミ素材」「調理のしやすさ」「収納力」「使い方が多彩なこと」です。それをこれから紹介していきます。
1.軽量・コンパクト
クルマを横づけできるキャンプであれば、重いクッカーでも何も問題はありませんが、登山やバックパックキャンプで使うクッカーとなると、軽量コンパクトというのは絶対条件。
ちなみに、私が使っている飯盒の重量とサイズは下記の通りです。
重量:460g
サイズ:H16.5×W18×D10.5㎝
もちろんこれよりも軽くて小さなクッカーはたくさんあるのですが、飯ごうには何でもできちゃう万能性があるんです。
2.アルミ素材
クッカーの素材は、ステンレス、鉄、チタン、アルミなどさまざま。軽さだけを考えるとチタンなのですが、チタンは熱伝導率が低く、一般的に調理には向かないと言われてます。もちろん経験を積めばそれなりに上手く炊飯ができるのですが、スキルが必要なので除外します。
鉄は熱伝導も良く、調理器具に向いた素材ですが、いかんせん重いので除外します。
ステンレスは丈夫で耐食性・耐酸性に優れているのですが、こちらも熱伝導率はチタンほどではありませんが低く、焦げ付きやすいのと、鉄ほどではありませんが、重いのがデメリット。
従って、私の結論としてはアルミが一番良いのではないかと思っています。
上述した素材の中では2番目に軽く、熱伝導率も高いので調理もしやすく、また、お値段も軽いのも良いですね!!
3.調理しやすく、色々な調理が可能なこと
どの様な調理ができるかは後述しますが、飯ごうは全ての調理方法が可能で、しかも美味しくできてしまうのです!
調理のしやすさに一番かかわってくるのは、熱伝導率の高さと形状だと思います。
アルミ飯ごうは上述した素材の中では、鉄に続き2番目に熱伝導が良いです。
吊るせる、というのも料理をする上では大きなポイントです。
4.カップやカトラリーを効率よく収納できる
バックパックキャンプに限らず、キャンプギアでは収納のしやさというのは非常に重要な要素。使っている飯ごうは450mlと300mlのカップをスタッキングしたものが丁度入り、その他2名分の箸、スプーン、フォーク、そしてお玉、中盒には6種類のスパイス(ナルゲンの30mlボトルに入れてます)を入れています。
ちなみに、カップがきれいに収まるのは飯ごうだけです。円柱形のクッカーにも入りますが、その周りのスペースが無駄になってしまうのです。
5.さまざまな使い方ができること
本体では煮炊きができるのは当然のこと、この形状の飯ごうは中盒が深いので、そこで炊さんやスープを作れますし、お皿にもなります、上蓋はお皿はもちろんフライパンにもなります。
【飯ごうでできる調理方法】
飯ごうで可能な調理は煮る、炊く、揚げる、焼く、蒸すと、なんでも可能。
① 煮炊き
炊さんは、本体で4合。私が使っている形だと、中盒が深いので1.5合まで炊けます。カレーを本体で煮て、中盒で米を炊く。なんてことも可能です。
麺類も、深さがあるので茹でやすいです。
② 揚げ物
私、唐揚げを家でやったことはないのですが、初めてやっても、おいしく揚げられました!!
③ 焼き物
上蓋で焼けるのは当然なのですが、どうしてもスペースに限りがありますよね。そんな時は、本体を倒して焼いてみましょう!ただし、アルミの融点は 660℃くらいなので、あまり高温の時は避けましょう。
こんな風に、上に炭を置けば、ピザも焼けちゃいます!
ピザ窯的に使うこともできますし、ダッチオーブンのように、蓋をして、肉の塊を焼くことも可能です。蓋をしたまま、上下左右にひっくり返しながら、焼けちゃいます。
④ 蒸し物・燻製
私は蒸し物・燻製はやったことありませんが、蒸し物であれば、大きな肉まんもできそうですし、燻製も工夫次第で可能だと思います。
こんなにさまざまな使い方ができる飯ごう、いかがでしょうか?
私が飯ごうを使いはじめたのはは、ある時フライパンを忘れて、飯ごうだけでカルボナーラを作ったことがきっかけ。以来、この飯ごうでさまざまな調理を試してみたら、本当に色んな事ができることに気づきました。
調理器具は飯ごうだけでも問題なく、美味しい料理が作れます。是非皆さんも色々使ってみてください! 。
>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]
(文・写真/RYU)
「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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