トヨタの新型車「ヤリス」が注目を集めている。ヤリスは、燃費やフットワークといった走行性能を、前身の「ヴィッツ」から格段に飛躍させたトヨタの意欲作だが、実はもうひとつ、クルマ好きとしては見逃せないポイントがある。
それが、今や貴重な存在となった、MT(マニュアルトランスミッション)仕様の設定だ。昨今の自動車マーケットでMT車が選ばれている比率は、全体のわずか2%ほどに過ぎない。そんなマニアックなモデルを、なぜトヨタは設定したのか? 街中から高速道路、ワインディングまで、多彩なシーンを走らせながら考えた。
【次ページ】日本は新車の98%超がATという世界一の“AT大国”▶
- 1
- 2