四角い角ばったデザインが印象的なボディは、全長75.4mm 重さ150gとワークライトとしてはかなりコンパクト。2灯のLEDは、上がスポット配光の白色LEDで、下がワイドフラッド配光の高演色LEDを積んでいます。スイッチは頭頂部にあるプッシュ式。側面に充電用のmicroUSBポートを配しています。ボディ背面の素材はアルミ合金製で放熱を促すヒートシンクとなっています。
ボディは360度上下に回転が可能で、チルトはノッチ式。カチカチと小気味よく動くので、任意の位置で確実に留めることが可能です。ボディを支えるアームの底面には強力なマグネットと折りたたみ式のフックを内蔵。鉄などの金属面や枝や紐などに吊るせます。
折りたたみ式のフックは金属製の丈夫なもの。しかも基部がボールジョイントになっているので、向きを変えることも可能です。丈夫でしっかりとした作りが好印象。
充電は付属のmicroUSBケーブルで行います。充電池中はスイッチ部分のインジケーターランプが点灯するので分かりやすいですね。
前面の赤いパーツは取り外しが可能。同社のヘッドランプ「エンデューロプロ」と似た仕様です。このパーツは完全に飾り的なものですが、シーンに応じて外せるし、ひょっとしたらミリタリーやハンティング仕様のモデルが今後出るかもしれません。このようなジャケットシステムを採用することで、モデルの派生があってもローコストに対応できるよう工夫しているのではないかと思います。
サイズはPCのマウス程度。デカくて重たいワークライトのイメージは全くありません。ワークライトはその仕様特性上、明るさを求めると大型化する傾向にあります。しかし、パーソナルユーザーが車のボンネットを開けての点検や、車庫内での作業、工具箱と一緒に運ぶことが目的であれば、小さく軽いに越したことはありません。「サイクロン」の使用シーンは、このような個人使用を想定したものだと思います。
前述の通り、搭載するLEDは配光と色温度が異なります。最大400ルーメンの白色光は中心光の存在が分かるスポット光。暖色系のワイドフラッド配光高演色は最大で300ルーメン。使用する状況や好みで使い分けられます。ディフォルトでは白色光で、頭頂部のスイッチを3秒間長押しするとフラッドに変わります。点灯後は、続けて押すごとに3段階調光となります。しばらく点灯した後にスイッチを押すと消灯します。消灯時のLEDをメモリーする機能が付いており、次回点灯時は消灯時のLEDのHiモードから点灯します。
我が家の小さく粗末な倉庫で申し訳ありませんが、こういった倉庫では実に使い勝手が良い。これまでランタン型のLEDを使用していましたが、サイクロンくらい軽く小さなものであれば買い替えてしまうかと考えてしまいます。倉庫は鉄製なのでマグネットが実にいい仕事をしてくれるし、何より配光が最高。天井に張り付て下を照らせばムラのない配光が得られます。やはりクールホワイトのスポットよりも、高演色のフラッドの方が閉鎖空間では使いやすいですね。
クールホワイトのスポット光は比較的近くでは中心光が目立ちます。事業用の倉庫など高い天井でも照らせるし、近距離で一点を明るく照らすことにも使えます。
ランタイムはHiモードで2時間、Midモードで4時間、Lowモードで8時間。サイズを考えると充分かな? プロが使うには少々ランタイムが短め。メインのワークライトとして使うにはちょっと難しいかも。主張修理サービスなど電源が取れない場所で短時間使うには良いかもしれません。
やはりスポット光のクールホワイトの方が優れていますね。状況に合わせて光源を使い分けてください。
これだけコンパクトだと、小型のツールバックにも邪魔にならず収まります。メインのワークライトのバックアップとしても便利なツールかと思います。赤いジャケットも目立つのでツールボックスの中でも見つけやすいですね。小型で軽量、充分な明るさと使いやすい配光。生まれ変わったストリームライト「サイクロン」はDIYを愛するすべてのユーザーにお勧めできる携帯ワークライトかと思います。(アカリセンター価格:1万826円)
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(文・写真/HATTA)
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