さて、いつもの機材を積んでみましょう。航空機の国内線の機内に持ち込み可能なカメラバッグ、3段の脚立、ライトスタンドバッグ(長さ120cm)、三脚、レフ板セット、ふたつの大型ストロボ、そして、メイクさんのバッグを模したトラベルケースです。
床下には、脚立と三脚を入れます。深さがわずかに足りなくて、フロアボードを下ろすとちょっと浮いちゃいましたが、ソコは目をつぶります。
“4:2:4”の分割可倒式になっているリアシートの中央部を倒してライトスタンドバッグを通し、その上にストロボを置きます。両側の背もたれは、L字型のストッパーを使い立った角度に固定。なんとか残った機材を積み込むことができました。
一応、機材を積んだ状態で4人で移動できますが、リアシートに座る乗員に、前屈みの姿勢を長時間強いることはちょっと忍びない。結局、リアシート片方を前に倒し、「機材+3人」での移動が、現実的なところでしょう。ちょっと残念。
とはいえ、MINIクラブマンのラゲッジスペースは工夫に富んでいて、意外と実用的なのがお分かりいただけたかと思います。ご自身の“趣味グルマ”として使えるか、一度試してみてはいかがでしょう?
最後にちょっとだけ試乗インプレを。
この日の試乗車のグレードは「クーパー」(6AT/344万円)でした。上級グレードである「クーパーS」(8AT/384万円)は、2リッター直4ターボ(192馬力/28.6kg-m)を積みますが、クーパーは、1.5リッターの3気筒ターボを搭載します。
3気筒ということで、「もしかしたらドライブフィールがちょっとチープかも…」と不安がよぎりましたが、杞憂でした。ツブのそろったビートを響かせ、過不足なくMINIクラブマンを走らせます。
4気筒ターボの余裕もいいですが、3気筒を積極的に選ぶのもありだな、と思いました。ドライブしていて、なんだか元気が出てくるんですね。スタイリッシュなMINIクラブマンを徹底的に使い倒すのも、またオシャレかもしれません。
<SPECIFICATIONS>
☆クーパー クラブマン
ボディサイズ:L4270×W1800×H1470mm
車重:1430kg
駆動方式:FF
エンジン:1498cc 直列3気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:6AT
エンジン最高出力:136馬力/4400回転
エンジン最大トルク:22.4kg-m/1250〜4300回転
価格:344万円
(文&写真/ダン・アオキ)