■いつものおつまみが一気にランクアップ!
簡単に使い方を説明しておきましょう。食材以外に用意するのは、スモーク用ウッドチップとアルミホイル。ホーロー引きの燻製容器の中央にウッドチップを大さじ2〜3程度敷いたら、食材を乗せた専用ステンレス網をセット(食材の種類によってはあらかじめステンレス網をホイルでくるみます)します。
最後に、燻製容器の表面を覆うようにしてホイルでふたをして「くんせい」ボタンで時間指定してスタート、というのが基本的な使い方です。
我が家ではおやつ用に素焼きアーモンドとチーズを常備しているので、まずはこのふたつで試運転してみます。どちらもそのままでおつまみになるけれど、正直味には飽きている。だから宅飲み用にひと工夫できたらうれしいですよね。
スモークする時間は好みに応じて調整できますが、今回は説明書に従ってまずアーモンドを20分でセット。調理中は匂いはほとんどなし、動作音も最初はほとんどありませんが、ファンが回りだすとオーブントースターのような稼動音がします。
さて待望のご対面。一見「え、あんまり変わってなくない?」な感じでしたが、水分を飛ばしてかじってみたら、ロースト感がぜんぜん違う。おいしい!
びっくりしたのはチーズ。こちらは15分スモークしてみましたが、ホイルを取った瞬間チョコのような甘い香りがぶわっと飛び出します。お味は、最初はプロセスチーズらしくさっぱり、後から濃厚な風味が追っかけてくる感じ。おやつみたいにバクバク食べるのではなく、余韻をゆっくり味わえる大人のおつまみに変身!
どちらもスーパーやコンビニですぐ手に入る食材なのに、スモークしただけで異常に旨い。なにこれ!
■食べ慣れた加工肉がワンランクアップ
気をよくして肉系も試してみました。ブロックベーコンとあらびきソーセージという、もともと燻して作られているだけに失敗なしの手堅いチョイス。ペーパータオルで軽く水気を拭いたのち、ベーコンは20分、ソーセージは15分それぞれスモーク。
どちらもホイルを外した時の香りからして、もうヤバいです。日頃食べ慣れている食材なのに、スモーキーな香りがついただけでワンランクアップ。
特にベーコンは「これ使ってジャーマンポテトとかサラダ作ったらおいしいだろうな〜」なんて妄想しながら味見の箸が止まりません。男子なら間違いなくまるかじりしたくなる野生的な味わい。これは炭酸キツめのハイボールによさそう。