■軽くて頑丈、熱にも強い
構造はとてもシンプル。カップの周辺を折り返していて、そこにハンドルとなるワイヤーがぐるり。カラビナでパックに引っかけて持ち歩くことがありますが、どこかにぶつけてもそうそう壊れることはなく、またネジなしなのでぐらつきもありません。すき間に粉状のゴミが入りやすいというのが欠点ですが、口には触れないので許容範囲でしょう。
そんなタフなシェラカップなので、かつてはストーブにしちゃうハローマークデザイン/アリゾナストーブなるものが販売されていたり、決して衛生的ではありませんがいざというときはスコップ代わりに使えたりもします。
素材はステンレス、チタン、真ちゅう、銅など。バーナーや焚き火にのせても今どきの樹脂製カップとは違って溶けることはありません。
■ブランド違いだってスタッキング
シェラカップのハンドルはカップの縁から飛び出ていて、ハンドルの反対側はカップに触れません。だからすき間なく重ねて収納できます。
しかも、ブランドが違ってもほぼ同じサイズ、同じ構造。底の広さ・深さがわずかに異なるものもありますが、縁は同寸です。だから、ブランド違いであっても、すっきりスタッキング収納ができるんですね。
ちなみに、一部ブランドではメッシュを販売していて、これもスタッキングできます。ザル代わりに使えるほか、味噌を溶くなんてときにも重宝しますよ。
■長いワイヤータイプのハンドル
二股に分かれたワイヤータイプのロングハンドルなので、火にかけていても熱くなりにくいという特徴があります。
そうはいっても金属製だから、ずっと火にかけていると熱くなります。でも火から離せば、カップ部分はまだ熱くてもハンドルは割合早く冷めるので「焚き火のそばでは落ち着いて行動しよう」というメッセージと受け取りたいですね。
ハンドルの形はブランドによって異なりますが、カップの底とほぼ同じところまで下がっているハンドルはなんだか安定感がありますし、ハンドルの端がカーブを描いているものは指を引っかけやすいという特徴も。
どのハンドルでも、親指と人差し指、中指か薬指の3本を使い、バランスよく持てます。
ハンドルのカーブから先の形状によっては、人差し指をフリーにして、親指と中指または薬指だけで持てます。指をケガしたときでも持ちやすく、また、安定感があるのでうっかり落としづらいデザインであるとも言えます。