3000円ちょっとで機械式時計の仕組みがわかる「振り子時計キット」が楽しい!

■意外と工作精度は悪くない

箱を開けると中身はこんな状態、レーザーカッターでパーツ分けされたメインの合板素材が数枚ほど。それにメタル軸とその軸にはめるリングなどの樹脂パーツ、ゼンマイとして使うメタル板などが入っています。

レーザーカッターの精度が良いのか、板とパーツが繋がっているのは1ミリに満たないのが数か所だけ。指でポコンと押していけば簡単にパーツは抜き取れます。とはいえ動力を伝える大事なパーツなので、少しだけ残ったバリ跡はカッターナイフで丁寧に削っていき、添えられた説明書に沿って歯車を組み立てていきます。

接着剤などは特に必要とせず、板を重ねてハメこんでいくだけ、それにメタルの軸とリングを付けて歯車部分は完成です。

▲ちなみに説明書はこんな感じ。所々にある注意書きは日本語でなく英語だが、イラスト主体なので何となく理解できて、特に問題なく組み進めていける

▲ひたすら歯車を作り続け、いよいよボディ部分の組み立てに

 

■ゼンマイをコリコリ回すと…

▲左が骨格部分を組んだところで、右が各歯車を入れていったところ

歯車同士の噛み合いをチェックして、輪列がしっかりと組み合わさっているかを確かめながら組み上げていきます。

数日に分けてコツコツと組み立てて、ついに完成。実作業時間としては6〜7時間ほどでしょうか。

真ん中の大きいダイヤルは分針用、60分で針が1周回ります。その右下、小さいダイヤルは時針になっていて、12時間で1周回る仕様になっています(下部の半円状に入っている目盛はただの飾りのようで、特に使用することはありません)。

▲大きなダイヤルは分針用。周囲には何分か分かるように数字と目盛が入っている

▲裏側から見るとミッチリと歯車たちがひしめき合っているのが分かる

左下にあるツマミ部分がパワーリザーブのゼンマイとなっているので、こちらをコリコリと回していくと…。

ツマミの裏側はゼンマイが香箱に収まっているワケでもなく剥き出しになっています。そのゼンマイが巻かれて、パワーが歯車を伝わり、いよいよ振り子が動き出し針が進み始めます。

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