■ステーキ肉にピッタリなサイズ感
モンベルの「フォールディングファイヤーピット」に載せて、焚き火で焼き比べました。
「フォールディングファイヤーピット」の奥行きは22cmで専用クッカースタンド(ゴトク)は長さ14cm。ベルモントの「極厚鉄板(ミニ)」以外は、ゴトクをすっぽり覆う大きさです。長辺20cm前後というのがひとつの目安となっているようです。
ちなみに長さ20cm程度の鉄板は小さく見えますが、ステーキ肉がぴったり乗ります。鉄板は一度熱くなると続けて焼き続けられるので、ソロはもちろん4〜5人利用にも対応します。
▼冒険用品「ヨコザワテッパン フルセット」(4580円 ※編集部私物)
サイズ:14.8×21cm、5mm厚
重量:1kg
素材:鋼鉄
>> 冒険用品
▼テンマクデザイン「男前グリルプレート」(1980円/税別)
サイズ:20.7×14.3cm、深さ9mm
重量:875g、ハンドルは95g
素材:鋳造鉄、ハンドルは鍛造鉄
>> テンマクデザイン
▼ベルモント「極厚鉄板(ミニ)」(3400円/税別)
サイズ:13×13cm、6mm厚
重量:700g
素材:黒皮鉄板、ハンドルはステンレス
>> ベルモント
▼ユニフレーム「ユニ鉄」(3900円/税込)
サイズ:20×20cm、フラット面5mm厚、深さ11mm
重量:1.45kg
素材:ダクタイル鋳鉄
>> ユニフレーム
■焼き加減をチェック!
シンプルだからこそ焼き上がりの差が生まれる「ステーキ」で焼き比べ。250gのステーキを半分にカットして焼いています。
▼肉も魚も野菜もおいしくなるオールラウンダー「ヨコザワテッパン」
フラットな鉄板で、焼き色はほぼ均一。肉汁が縁から流れ落ち、時折煙が立ち上がり、おいしそうな香りが漂います。焼き上がりは均一で、ほどよく脂が落ちています。
▼肉をおいしく焼くために誕生「男前グリルプレート」
東京・水道橋のカフェ「BASE CAMP」店主であるA-sukeさんが、肉をおいしく焼くための鉄板として開発した「男前グリルプレート」。波型構造のためおいしそうな焼き色が付いています。脂は溝に落ち、そして下に流れ落ちることがないので、焚き火はもちろんガソリンバーナーなどにのせて調理するときも安心です。
裏側にポツポツと出っ張りがあり、ゴトクから滑り落ちないように配慮されています。これだけやって、1000円台。圧倒的なコスパです。
▼赤身のステーキがおいしくなる「極厚鉄板(ミニ)」
ひとり分のステーキにぴったりサイズ。ほんのわずか縁があるので油脂が鉄板上に残りふっくらジューシーに仕上がりました。サシたっぷりの和牛よりも、赤身の肉がおいしくなる鉄板です。
▼波形とフラット、どっちも楽しいよくばりさん向き「ユニ鉄」
半分が波型、半分がフラット。ほどよく脂がのった肉を波型にのせると脂が抜けてフラットな面にも流れていきます。つまり、フラットな面に野菜をのせておくと、肉汁を吸っておいしく仕上がるというわけです。また、今回は脂多めの和牛でしたが、赤身肉はフラット面で焼くとおいしそう。
縁があるので脂が落ちず、ソースも受け止めます。サイズは同社の「ユニセラ」「薪グリル」にフィットするよう設計されています。
* * *
今回焼き比べた鉄板は、どれも3〜6mm厚で熱が均一に回りました。
卓上で使うなら縁付きだと手入れが楽。縁なし鉄板はサンマなど長いものを焼けるのがメリットです。
フラットか波型かは好みですが、濃いめの焼き色はいかにも香ばしい! 目でも楽しみたいなら波型がいいでしょう。ただ、焼きそば、お好み焼きのようなものは不向きですから、オールマイティな調理道具とは言えません。あえて波型を選ぶということは、贅沢さを楽しむ大人の道具ともいえますね。
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取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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