炎を手にする方法は、マッチやライターだけではありません。最近注目のファイヤースターターや火打ち石、さらには摩擦熱を利用するきりもみ式や弓切り式などいろいろな手法があります。どれもちょっとばかり面倒くさいんですが「ちょっと面倒なものを素早く扱う」姿こそがスマートだと、ハマる人が急増中です。
そんな奥の深い火起こしスタイルに、古くて新しい道具が仲間入りしました。ペトロマックスの「ファイヤープランジャー」(3850円)です。
銀のスティックが銀プランジャー、黒いスティックが黒プランジャーで、これがセット。チャークロス(綿の布を炭化させた火種)と潤滑油も付属されていますが、追加でチャークロスを購入できます。
なぜ、こんな棒で着火できるのかというと、断熱圧縮という原理を応用しているから。
断熱圧縮とは、空気を圧縮させることで圧力エネルギーが熱エネルギーに変換され温度が上がるという仕組みです。エアコンやディーゼルエンジンなどにこの断熱圧縮が応用されています。
東南アジアではファイヤーピストンという装置で火起こしをしていたそうで、「ファイヤープランジャー」はこの古い発火道具をより扱いやすく設計し直しています。
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