黒プランジャーの端にある黒いジャーの中には潤滑油が入っています。
潤滑油を銀プランジャーのゴムパッキンに塗ります。黒プランジャーの中に入れて抜き差しし、潤滑油を筒の中全体になじませましょう。
銀プランジャーを押し込み、自然に跳ね返るようになったらセッティングは成功です。もし、自然に跳ね返らないようなら、ゴムパッキンの厚みを調整します。
銀プランジャーのジャーの中にはロープ状のチャークロスが入っています。
銀プランジャーのへこみにチャークロスを詰めます。チャークロスが盛り上がるようでは詰め込みすぎです。
黒プランジャーをかぶせてセット完了。
プランジャーを垂直に立て、勢いよく押し下げて圧力をかけます。下までしっかり押し込んだら、すぐに黒プランジャーを引き抜きます。写真はテーブルの上で押し下げていますが、平らな木の上や硬い地面のほうがうまく力をかけられました。
引き抜くときに小さく赤い点が付いていたら成功です。大きめの落ち葉の上に細かな繊維(火口)をのせておき、その上に火がついたチャークロスを載せます。
そっと息をふきかけると赤くなります。赤い部分に空気を送りつつ、繊維で包み込みます。このあたりはファイヤースターターなどと同じですね。
焦らず静かに空気を送っているとポッと炎が生まれますよ!
* * *
ファイヤープランジャーでの点火は、何度か練習が必要です。最初はうまく点火しませんが、諦めないで何度もチャレンジしてみてください。難しいからこそ、最初に発火には感動です。
そして、万が一、点火できない場合は奥の手ですが、銀プランジャーのジャーを取り外してファイヤースチールを取り出しましょう。ファイヤースチールがあれば、あとはナイフの背でこするだけ。これならだれでも簡単に炎を得られます。ファイヤープランジャーとファイヤースチールの二段構えですから安心してフィールドに向かえますね!
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取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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