材料費3000円で初挑戦!DIYで憧れの焚き火ハンガーを作ってみた

まずは材料集めから。市販されている焚き火ハンガーを調べてみると、多くの製品で直径10数ミリの鉄の丸棒が使われているのがわかります。そこで今回はホームセンターで手に入れやすい径13ミリの鉄筋を、脚2本と横ポールからなるメインフレームに使いたいと思います。この鉄筋は正確には異形鉄筋のD13と呼ばれるもので、住宅などの建築現場でコンクリートの中に埋め込み、強度を補強するために使われています。

この強力な鉄の棒を曲げて、焚き火ハンガーの形を作っていく考えですが、もちろん簡単には曲がってくれません。建築のプロ向けに大型の専用工具もあるようですが、とても高価なのでDIYに使えるものではありません。どうしたものかとホームセンターの売り場をうろうろして見つけたのがコレです。

その名も「鉄筋曲板」とそのまんま。相棒の「鉄筋曲棒」と合わせて3500円でした。使い方はいたって簡単で、曲板をネジ4本で床などに固定し、表面の突起に鉄筋を引っ掛け、テコの原理を使って曲げるというものです。

通常だとネジで固定する場所に困りそうですが、我が家は幸いウッドデッキがあるので、デッキ表面にネジ留めしました。

次に鉄筋の切断。市販の焚き火ハンガーのカタログを参考に使用時の高さを考え、曲線に工作する部分も加味し、脚になるメインポールの鉄筋は140cmで切断することにしました。

鉄筋の切断には専用のカッターも販売されていますが、我が家にはDIYの定番電動工具ディスクグラインダーがあるので、これに金属用切断砥石を付け切断することにしました。切断そのものは非常に簡単でしたが、音と火花が大迫力で少し怖かったです。

太さ13mmの鉄筋なら金ノコでも切断可能なので、電動工具を持っていない人や、ディスクグラインダーの使用が不安な人は手作業で頑張ってみてください。

メインポールの切断が終わったら、いよいよ本番の曲げ加工、ポールの先端部分に横ポールが載るS字状のフックを作っていきます。鉄筋先端を曲板の突起にはめ込み、曲棒を引っ掛けて力を入れると、メリメリと音を立てて鉄筋が曲がりました。正直、かなり力が必要でキツイです。

曲棒の柄に金属パイプをつけて延長すると力が入りやすかったです。

などと簡単に書いておりますが、実は何度も失敗。曲棒を取り付ける位置を曲げたい場所のすぐ近くにすると良いようで、遠くに引っ掛けると、曲げた曲線のRが非常に大きくゆったりとしたカーブになってしまいました。お気をつけください。


何度かの試行錯誤の末、ようやく納得のいく先端部分ができました。反対側をディスクグラインダーで研磨して尖らせ、メインポールの完成です。

次は付属のツールを製作。こっからがオリジナリティを出しやすい楽しいところ。

まず作ったのは、ファイアーハンガーテーブル。網状のテーブルでダッチオーブンやケトルを載せられ、そのまま火にかけることもできる、焚き火ハンガーには欠かせないアイテムです。

通常は溶接で鉄棒を「目」の字型に組むようですが、その手は使えません。そこで先ほどの曲板を使った工法の応用で鉄筋を蛇行するように曲げ、細長い「M」の字型のテーブルを作製。

悪戦苦闘したかいあって、だいぶ曲板の使い方もうまくなってきました。

【次ページ】難しかったサイドハンガー作り

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