覚えよう「棒結び」!キャンプで本当に役立つロープワーク⑤

■ロープを収納する際に使う結び方

キャンプや山にロープを持って行くときにバラバラだと、邪魔だし、なにより絡まってほどくだけで一苦労。時間の無駄です。

「巻き結び」で1束ずつまいておけば、小さくもなるし、すぐに目的のロープを取り出せ、サッと使うことができます。ということで早速、結び方を紹介していきます。

1.まずはグルグル手に巻いていく

ロープを均等な長さに揃えるために巻きます。

まずは左手にロープをかけてください。左手の小指部分から垂れているロープの長さを「手首からヒジまでの3/5程度」にするところがポイントです。後でこの部分を引っ張るのですが、短すぎても、長過ぎても、きれいに収まりません。何度かやっているうちに自分のちょうどいい長さがわかってくると思います!!

次に長い方のロープを同じ方向にグルグルと巻いていきます。

巻くのに手を使っているのは、均一の長さで巻くためなのですが、均一に巻ければ、手をこのように挙げなくてもいいです。(授業中にやっていて、先生にさされて困る方は注意してください笑)

目安はヒジから垂れ下がっている部分が、1mくらいまで巻けたらOKです。

2.ヒジから外して、横方向に巻いていく

適当な長さに揃ったロープをまとめていく作業です。

まずはヒジから外して手の平だけで持ちます。

まとめたロープの下部分を右手で持ちます。この時、はじめに余らせた(3/5程度の長さまで)ロープの先端をしっかり握っておいてください。

次に、左手に持ち替えます。その際、最初に余らせておいた(3/5程度)ロープの先端が、左手の拳からでる様に握りなおしてください。約5〜10cmほど余らせるといいと思います。

あとは左手の方から、右手の方へ時計回転に巻いていきます。

この時、なるべく固く巻くことを意識してください。

先端が写真位の長さまでになったらOKです。

3.留めて仕上げる

巻いてきたロープを留めて、仕上げます。

ロープを横方向に巻いたら、はじめに残した先端部分がこの様に残ります。

そしたら、それを下方向に引っ張ってください。硬いかもしれないので、その場合は歯などで引っ張ってください。

引っ張ると、上にできている輪っかの1つがほかの輪っかより小さくなります。

小さくなった輪っかに、先ほど2で5~10cmほど余らせたロープの先端を、小さくなった輪っかに通します。余らせたロープの先端部分を通します。

この様な感じで通せればOKです。

後は、再度、下部分に先ほど歯などで引っ張ったロープを引き、締めていきます。

完全に締まったら完成です。

下のロープは引っ張れば引っ張るほどきつく全体的に締まります。あまりきつく締めすぎると、ほどくのが大変になりますので、いい塩梅でお願いします!

以上で棒結びの完成です。

5回に渡るロープワークですが、いかがだったでしょうか?

1.もやい結び
2.トラッカーズ・ヒッチ
3.プルージック・ノット
4.巻き結び
5.棒結び

これさえできれば、キャンプでのロープワークに苦労する事はありません。タープや軍幕を張ったり、自在金具がなくてもテントをたてられたり、洗濯物を干すロープを木と木の間に張ったり、色んな事ができるようになります。

振り返って練習をしてみて、ぜひ実践できるようにしてください!

>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]


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(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

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