■高い実用性とシンプルなデザインを兼備
照明器具に大切なこと。それは明るさであることは間違いないのですが、やっぱりデザインは大事です。デザインコンシャスなライトもいいのですが、作業机との相性を考えるとこの工業製品然としたライトがちょうど。
華美な装飾ではなく、即、機能に直結するまさに機能美です。
■華奢なアームとむき出しのスプリング
やはりZライトの象徴といえば、伝統的なアームとむき出しのスプリング。4本のアームにはそれぞれスプリングが備わり、スムーズな平行移動を実現します。前アームと後ろアームはしなやかで、親指と人差し指でつまめばたわむほど。この形が“Z”に折れ曲がっているから名付けられたそうです。
アームの可動域は広く、あらゆる方向に照らせます。
机の脚に合わせてブラックにしましたが、より工業製品感が欲しい人はシルバーを選択するのもありでしょう。
■無骨なジョイント部分とむき出しのボルト
デザインではなく、整備しやすそうな昔ながらのむき出し構造。各ジョイントはボルトで留められ、動きがスムーズでない場合、付属のL型レンチで調整可能です。ランプシェードとアームをつなぐジョイントは、3軸方向で回転させらるので、思いのままに明るさをコントロールできます。
■視界を遮らない薄いシェード
想像以上に光源が小さく、それに伴いランプシェードも薄く、直線と曲線で構成されています。シェード自体は奥行き5cm、幅42cmほどあるものの、照らす際は薄い面が前面に来るので仕事中には存在を消します。
唯一デザインらしいデザインが施されているのが、シェードのサイド。スリットがシャープさを醸し出しています。
■1つだけで調光可能なボタン
点灯消灯用のボタンは、ランプシェードの上に1つだけ。スロースターター方式で、ボタンを押すとじわりじわりと明るくなります。ON/OFFだけでなく、点灯中ボタンを長押しすると、5〜100%の間で明るさの無段階調整が可能。部屋の環境に応じた照度を選べます。ただし、今が何パーセントの照度なのかは表示されないので、感覚で決めるほかありません。
消灯しても、次は同じ照度で照らされるので、毎回設定する必要はありません。
■目に優しく疲れないライト
結局はここが大事なのですが、柔らかな光で見やすく、しかもRa90という高演色LEDなので自然に近い色。影もできず、作業がはかどります。
自宅の蛍光灯だけだと、上写真のような明るさ。PC作業ができないわけではないけれど、読書をするには暗い状況。
Zライトを導入すると全体的に明るく、見やすい昼白色に一変。
撮影時のライトはかなり位置が高めで照度100%。実際に仕事をするには明るすぎるので、照度と高さを調整し、程よい明るさに設定しました。
手元は明るく、PCはもちろん、書き物をしたり、読書をしたりすることも、問題ありません。
* * *
さすがロングセラーだけあって、かゆいところに手が届く仕様。導入したら、めちゃめちゃ作業がしやすくなりました。
その分、もうちょっと早く導入しとけば良かったと後悔しきり。まだタスクライトを導入していないのであれば、絶対におすすめ。在宅ワークでなくなっても、机でできる趣味がきっとはかどるはずです。
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写真・文/澤村尚徳<&GP>
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