ポップインは「ポップイン アラジン」シリーズのほか、Polarの小型プロジェクター「Polar Z6」にポップイン アラジンのOSを内蔵した「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」(実勢価格:5万9800円 ※2020年5月15日生産終了)もラインアップしている。こちらは電源をオンにするだけで、すぐに投写できるポータブルプロジェクター(バッテリーは非搭載)という位置付けだ。
とはいえ同じ使い勝手で使えるということで、この2シリーズはどのような魅力があるのか、プロジェクター初心者にも簡単に扱えるのか、検証してみよう。
■約1.8mの投写距離で約100インチの大画面を実現
まずは初代モデルの「ポップイン アラジン」から見ていこう。筆者の自宅は壁が白くてすべすべになっており、スクリーンを設置しなくても十分にそのまま投写できるようになっている。部屋によっては投写したい場所にクローゼットやふすまがかぶるため、リビングだけはそのような状態でラッキーだった。
照明の取り付け金具から壁までの距離ははっきりとは分からないが、約1.8m弱といったところだ。
シーリングライトを取り付けたことのある人であれば、装着自体はとても簡単に行える。ただし一般的なシーリングライトに比べて重い(約4.9kg)ので、取り付け時にバランスを崩して落としてしまったりしないように細心の注意を払う必要がある。
初代と2代目の使い勝手はほとんど同じなので、最大の違いである「画面サイズ」を最初に比べてみよう。
筆者宅で初代モデルを投影したところ、画面サイズは約60インチ程度になってしまった。すぐ横にある液晶テレビが55インチなので、ほとんど同じサイズだ。確かにテレビよりは大きいが、わざわざ導入するほどの魅力が感じられなかったのも確かだった。
一方、「ポップイン アラジン2」に付け替えてから設定を済ませたところ、画面サイズは約98インチにまで広がることが分かった。ほぼ100インチともなると、よほどお金に余裕のある家庭でもない限り、テレビとして部屋に設置することはできない。これがシーリングライト・送料込みで9万9800円で手に入るのなら悪くないかもしれない。