<不自由を自由にする野営スタイル>
「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。
皆さんは、キャンプをしている時に、ナイフや斧、鉈など、刃物を研ぎたいと思ったことはありませんか?
薪割りでチップ(刃が欠けてしまう)した時はもちろん、細かいクラフトをする際の切れ味を良くしたい、調理をする前により鋭くしたいなど、刃をメンテナンスしたい場合が多々あります。とはいえ、なかなかフィールドでは砥石を出して、刃物を研ぐのは難しいものです。
しかし今は、砥石でなくても、研ぎにに適したシャープナーはたくさんあるのです!
今回は、私がいつも商品しているシャープナーをどのように使って、フィールドシャープをしているのかを、ご紹介していきたいと思います。
■アウトドアギアのメンテナンスは大事!
使う道具は手入れをしてこそ長く使えるものです。アウトドアギアは、もともとタフな状況で使うことを考えて作られていますが、メンテナンスフリーというわけではありません。それぞれのギアに合ったメンテナンスをすることで、長く使えるし、愛着も湧くというもの。
今回は、アウトドアギアの中でも過酷な使われ方ベスト3に入る(多分)、斧のメンテナンス方法を紹介します。
■シャープナーは粗さを複数用意する
斧のメンテナンスで欠かせないのが刃を研ぐシャープナーです。
愛用しているシャープナーセットはファルクニーベン」の
「DC3」(右/ゴールドカラーのもの)
「CC4」(中/グレーのもの)
「ケース」(左)の3点です。
「DC3」は、表側がダイヤモンドシャープナー、裏側が粗めのシャープナー。CC4は、片面が粗めで、もう片面が細かいシャープナーです。粗めのシャープナーは、2つとも同じ粗さです。
ケースは収納するだけでなく、裏側が起毛しているので、仕上げに使う革砥代わりにしています。もう一つ欠かせないのがベルト。
ベルトの裏面も、ケース同様に革砥として使用。ただし、ベルトの裏側が起毛しているものでないと使えないので注意が必要です。
■まずはシャープナーで研ぐ
それでは、実際の研ぎ方をご紹介していきます。まずは、刃の状態を確認しましょう。
刃こぼれがある場合はDC3のダイヤモンドシャープナー部分で研ぎます。ちなみに、ナイフの先端が折れても、ダイヤモンドシャープナーがあれば、直せます。
両方の刃が研ぎ終わったら、CC4の白い方で同じように研いでいきます。今までと少し違うのは、シャープナーの目が細かいので、15回から20回くらいを目安に研いでください。
両方の刃を研ぎ終わったら、最後に研いだ反対側の刃(コバが出ている方)を3回くらいずつ研いで、コバをなくしましょう。
これでシャープナーでの研ぎは完了です。
■革砥を使って仕上げる
シャープナーで研いだ後は、ケースの起毛している部分を使っての研ぎ。膝の上や木の板の上に置いて、研ぎます。柔らかいところで研ぐと先端が丸くなるので、気を付けましょう。
研ぐ方向は、刃が下を向いていたら、上方向に引くよう(手前から奥に)に研ぎます。ケースを持っている左手と逆方向に引きます。これを片面5〜10回ずつ、まんべんなく行ってください。
これで完成です。
刃で手を切らないように気を付けながら、触ってみてください。研ぐ前より、鋭利になっているはずです。
これだけで、腕の毛が剃れるくらいまでになります。
今回は斧で紹介しましたが、同様に研げば、ナイフや鉈ももちろん砥げます!!
■【番外編】ベルトの裏側でも仕上げが可能
革砥代わりに今回はケースを使いましたが、起毛している革を板に貼ったものや、ベルトの裏側(起毛している部分)でも最後の仕上げをすることが可能です。
私はキャンプの時は必ず、裏側が起毛している革のベルトをしていきます。お顔にすりすりするためではなく、刃物のメンテナンスをするためです。笑
このように、木に引っ掛けて研ぐとやりやすいですよっ!
ベルトしてないので、ズボンが落ちないよう、気をつけてください!笑
* * *
さて、いかがでしたでしょうか? これをマスターすれば、フィールドで何かあっても、切れ味は完璧に復活できます。
大体、所要時間は10分から、20分もあれば、十分できると思いますので、刃物をハードに使った後でも、安心して繊細な作業ができますよね!!
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(文・写真/RYU)
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