キャンプで使うロープはこれで決まり!
前述したように、ロープにはさまざまな種類がありますが、果たしてキャンプで使うロープは何が良いのか?
それは、パラコードです。
パラコードとは、もともとパラシュートで人を吊すために作られた、中に七本の芯が入っているナイロン製のロープのこと。一般的なのは、550コードという550ポンド(約250kg)まで耐えられる、強度の4mmの太さのもの。250kgの重さまで耐えられるといっても、勢いがない状態での耐荷重なので、登山用のロープとしては危険を伴うと思いますが、キャンプで使うには十分な強度です。
私がパラコードをキャンプに使う理由は4つ。
1.十分な強度がある
幕(タープ)を張ったり、薪を運んだり、何かを吊したりするのに使っていますが、風速15m/s以上の悪条件でのキャンプでも切れたことは一度もありません。
2.長さが自由に調整できる
パラコードは一般的に30mで販売してます。それを自分の好みの長さにカットして使えるのです。
3.ちょうどいい太さ
キャンプで使うには、この4mmくらいの太さがちょうどいいのです。タープや、軍幕に付いているループにも入りますし、ロープとロープの摩擦で固定するような結び方(プルージック・ノットプルージック・ノット)をしても、しっかりと固定されます。細すぎると、摩擦がかかりにくく固定しにくくなりますし、太すぎると重くなり、持ち運びが困難になります。
4.いろんな色が選べる
私が持っていくパラコードは赤が基本なのですが、理由は、目立つことと、差し色にしてカッコいいことです。よくキャンプでロープに引っかかることありますよね? 一応、そういうことを避けるために赤にしてます。それでも引っかかりますけどね!笑
■キャンプで使うロープの長さや本数は?
「キャンプで使うロープの長さや本数はどれくらいがいいですか?」と、よく質問されるのですが、あくまで私の経験上でお答えします。
ずばり、4mの長さを4〜6本。6mの長さを1、2本です。
左側の4本が4m、右側の2本が6mです。
4mのロープは、主に幕を設営する時にペグで固定する際に使います。
私は、軍幕かタープ泊しかしないので、その際に使用することを前提としてますが、私が持っている軍幕で最もロープを使うのが、パップテントです。パップテントはフルオープンで立てる場合は6本使いますので、その本数を持っていきます。
これが軍幕で最もロープを使うパップテント。4mのロープを6本使用します。
一方、6mの長さのロープは、木と木を結ぶ場合に使用するか、幕を張る場合の予備として持っていきます。
このように、木から木へとロープを渡す時にも使います。
タープ泊の場合で考えても、木と木の間に6mのロープを張って、四隅を固定するのに4mのロープを4本使い、予備として数本用意しておけば、足りるという計算です。
■長いロープ以外に用意したい輪っかロープ
私は長いロープのほかに、輪っかロープを多用します。なので、あらかじめ、任意の長さにカットして、ダブルフィッシャーマンズノットで作った輪っかロープをいくつも持っておきます。
プルージックノットに使用したり、幕をペグ打ちする際に、ハトメに輪っかを通して使ったり、さまざまなシーンで重宝します。軍幕は、輪っか状のものがついてないことが多いのでこれで代用します。
だいたい直径10〜15cmくらいの輪っかを準備しておくと便利ですよ!
以上が私がキャンプで用意しているロープです。ロープがあれば、幕を張る、何かを運ぶ、固定する、吊す…本当になんでもできます。
以前の記事で、ロープワークも紹介しているので、合わせてご覧ください! ちなみに、赤いロープを使ってますが、運命の人とはつながってません!笑
paracord 30m
●耐荷重:約250kg
●素材:ナイロン
>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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