■エントリーモデルの「ブレードワンニッパー」なら扱いやすい!
とはいえ、先に上げた難点も少しあります。チート的な切れ味を保つには油をさすのが当然な上、破損を避けるため刃先で切らないというのは、若干気を使う。私のように雑なメンタルを生まれ持つ人間だと、レベルに見合ってない気もしてきました。
そこで、もうひとつ試したのが同じくゴッドハンドの「ブレードワンニッパー」(3800円/税別)です。こちらはアルティメットニッパーを切れ味グレード「5」とすると、「4」に該当するワンランク下のアイテム。極薄片刃構造、開き過ぎ防止ピン、刃折れ防止ストッパーなどの機能性は同様だけど、アルティメットニッパーよりも刃が長持ちする刃角度に調整されています。
透明プラスチックの切断がアルティメットニッパーはΦ1mmまでなのに対し、ブレードワンニッパーはΦ2mmまで対応。
こちらも一刀目の感触は同じ。「スッ…」ってなる。アルティメットニッパーとほぼ遜色ない切れ味です。切断面も目視レベルでは変わらず、刃は並べるとたしかに若干ブレードワンニッパーの方が厚みがあります。
こちらでもザク1機を組み立ててみましたが、もうね作業が早い。今までの組み立て時間が平均3時間くらいだったのに対し、約1時間は早まっています。確実にうまくなっている、ニッパーのおかげで(笑)。
ただアルティメットニッパーに比べて入門者向けとはいえ、ブレードワンニッパーもメンテナンスは当然のごとく必要。まあこれだけの切れ味をキープできるならやりますよ、喜んで!
* * *
というわけで2機のメンバーが加わり、ホクホクなわけですが、侮りがたしニッパーのチカラ! 「どうせニッパーなんて何使ったってそんなに変わらないでしょ」と思っていた自分にヒートホークを食らわせたい気分。プラモデル製作のメカニックマンとして認識力の甘さを痛感させられた2つの名作ニッパーでした。
こうやってガンプラ沼にハマっていくのが楽しいわけですが、アルティメットニッパーは本気用、ブレードワンニッパーは練習用みたいに使い分けるとよさそう。高価な「パーフェクトグレード」のガンプラなどで汚い仕上がりになるのは悲しいですからね。
(C)創通・サンライズ
>> 「アルティメットニッパー」
>> 「ブレードワンニッパー」
<取材・文/三宅隆(&GP)>
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