40年ぶりのアップデート!モンベル「ムーンライトテント4型」は家族の味方【アウトドア銘品図鑑】

■4人用テントなのに総重量5.26kg!

旧「ムーンライトテント」7型が総重量8.4kgだから、ほぼ3kgの軽量化に成功しています。

総重量は5.26kg、収納サイズは64×23×H23cm。旧7型が総重量8.4kgです。収納サイズは64×25×H25cmとほぼ同じですが、重量は大幅に軽くなっています。

ちなみに、この春デビューしたライバル(MSR「ハビチュード4」)とサイズは互角。価格は「ムーンライトテント」の方がやや高額ですが、実績を考えるとこの先10年、20年たっても補修パーツが手に入ると想定できるので、実はコスパが高いと考えられます。

本体とフライを丸めたまま写真を撮ってしまいました。旧7型→4型の違いは次の通り。フロアとフライの薄さが際立ちます。

本体:70Dナイロンリップストップ→20Dポリエステルリップストップ
フロア:210Dナイロンタフタ→40Dポリエステルリップストップ
フライ:75Dポリエステルタフタ→20Dポリエステルリップストップ
ポール:アルミニウム合金(直径不明)→アルミニウム合金(φ10.2mm、天頂部φ11.1mm)
ペグ:アルミピンペグ→アルミVペグ

全体に軽くなっているほか、保水しにくい生地で雨の多い日本でより快適に使えるよう改良されています。

 

■ピンが抜けることなくひとりでの設営も楽々

旧モデルに比べてフックやポール受けが格段に小さく、使いやすくなっています。

フロアが薄いので、別売のグラウンドシート(6900円/税別)があると安心です。旧モデルよりも小さく畳めるし、四隅にあるグロメットにポールを通しておけばフライシートのみでシェルターとして使えます。

グラウンドシートの上に本体を広げたら、ポールを伸ばしていきます。旧モデルは大きなソケットでしたが、新型は洗練されたデザインのジョイントとなり、より素早い設営を可能としています。

ポールは同じ形ですが、天頂部にセンタージョイントパーツが付いているモノと、付いていないモノがあるので、最初にセンタージョイントパーツが付いている方をテント本体のグロメット(ポール受け)に差し込みます。グラウンドシートにも同じようなグロメットがあるのでそこに差し込んでおきましょう。

ちなみに旧モデルはピンをポールに差し込みましたが、新モデルはポールの先に段差を設けていてそれをグロメット(ポール受け)に差します。ひとりで作業していても抜けにくく、グラウンドシートだけでシェルターとして使うときに特にその効果を実感します。

同じようにもうひとつのポールも取り付け、2本のポールを接続します。

センタージョイントパーツの黒いクリップをもう片方のポールで挟み、パチンと音がするまで押し込みます。

テント本体の中心にあるフックを、ポールのセンタージョイントパーツに引っかけます。このセンタージョイントパーツによって、2本のポール、本体が一体化し、旧モデルに比べて風で中心がずれにくくなりました。

あとは上から順番にフックを引っかけるだけ。旧モデルはゴムが付いていてソケット部分に引っかけましたが、新モデルはフックだけになっているんです。

フライシートも下部はフックですが、上部のポールにひっかける部分はくびれたポールにエンドキャップを差し込む方式になっています。

ペグで固定すれば完成です。旧モデルも設営が楽でしたが、新モデルはひとりで作業していても各部が外れることがなくいっそうストレスがありません。

フライの下部フックは本体のゴムコードに引っかけるので、ゴムが劣化して伸びると外れやすくなりそうという心配がありますが、この程度の補修なら自分でもできるでしょう。

 

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