ボルボXC90のような大型SUVを購入する理由のひとつとして、「3列シートがある」ということが挙げられます。いざとなれば、7人が乗れるピープルムーバーとして活用でき、それでいて、純然たるミニバンよりもアクティブでスタイリッシュな印象を与えられるのがうれしいところ。
3mに達しようかという長いホイールベース(2985mm)に、余裕のSUVボディを載せる新しいXC90も、隠れたミニバン需要を喚起できそうです。
注目のサードシートは「身長170cmまでの人なら快適に」過ごせると、ボルボはアピールしています。実際、セカンドシートに乗る人の協力を得られれば、つまり、2列目のシートをちょっと前にスライドしてもらえれば、足先のスペースは確保され、ほどほどに実用的。
サードシートは座面が低く、ちょっと膝を折った姿勢で座る必要がありますが、苦行というほどではありません。窓側にアームレストとカップホルダーが備わり、かつエアコンの吹き出し口があるのも、ポイントが高いところです。
サードシートは、背もたれの肩の部分にあるレバーで、簡単かつキレイに倒せます。ラゲッジスペースとキャビンを分ける“スチールガードネット”、愛犬の居場所を確保できる“ラゲッジセバレーター”、テールゲートを開けた際に愛犬が外へ飛び出すのを防ぐ“ドッグゲート”など、アクセサリーも充実。空調完備の荷室を、大型犬の移動用スペースに宛ててもいいかもしれません。
ちなみに、XC90の特等席たるセカンドシートは、3人分がそれぞれ独立したセパレートタイプ。
スライド(12cm)、リクライング(7段階)ができる上、エアコンの吹き出し口はもちろん、エアコンの温度調整などを行えるコンソールも備わります。
セカンドシートの中央席には、全グレードに“インテグレーテッド・チャイルド・クッション”を装備。子供が座った時にシートベルトが適切な位置にかかるよう、座面を上げられるアイデアが盛り込まれたシートです。さらにスライド機能を活かし、パパやママが座るフロントシート近くまでセンターシートを移動させれば、親子ともども安心感倍増です。