■ハードウェア仕様はワンランク下だが使い勝手は上々!
Pixel 4のプロセッサはハイエンド向けのSnapdragon 855(最大2.84GHz)ですが、Pixel 4aはミドルハイ向けのSnapdragon 730G(最大2.2GHz)を採用しています。しかし、アプリの起動時間やタッチレスポンスに大きな違いは感じませんでした。処理速度の数値化して比較するベンチマークを測定できるとよかったのですが、筆者は普段使っていて信用しているベンチマークアプリが、まだPixel 4aに対応していなかったので、測定できませんでした。
RAM(メモリ)はどちらも6GBで、ROM(ストレージ)はPixel 4は64GBと128GBから選べましたが、Pixel 4aは128GBのみです。microSDには対応していませんが、128GBあれば、動画を撮影することが多い人でも十分でしょう。
Pixel 4は指紋センサーを搭載せず、生体認証はインカメラによる顔認証だけ。Pixel 4aは逆に顔認証は非搭載で、背面に指紋センサーを搭載しています。両方を搭載しているのが理想的ですが、マスク着用が欠かせない昨今の状況を考えると、指紋認証が使えるほうが便利かもしれません。
バッテリー容量は、Pixel 4の2800mAhよりも多い3140mAhを内蔵しています。Androidの「自動調整バッテリー」機能により、よく使うアプリに優先的に電力を供給し、使用率が低いアプリの電池消費を減らすように機能するそうです。その効果かどうかは定かではありませんが、一般的な使い方であれば1日は余裕で持つ印象です。ただし、Pixel 4が対応していたワイヤレス充電には、Pixel 4aは非対応。ワイヤレス充電器を持っている人には残念なポイントかもしれません。
Google純正のスマホなので、Googleのアプリケーションが使いやすことも利点。Pixel 4aでは、最新の「Googleアシスタント」に対応し、アプリの操作やメッセージの送信なども音声で行えます。また、プリインストールされた「レコーダー」アプリは、英語の音声を自動的にテキスト化して記録する機能も備えています。
またPixel 4には、画面に触れずにジェスチャーで操作できる「Motion Sense」という新機能があり、それがセールスポイントの1つになっていました。そのMotion Senseは、Pixel 4aには搭載されていません。おそらく、それが製造コストを下げるための大きな要素になっているとも考えられます。しかし、Motion Senseって、なくても困らない機能なんですよね。なので、多くの人にとって、それがPixel 4aの購入を避ける理由にはならないでしょう。
多くの人が必要とするであろうFeliCaには、しっかり対応しています。つまり、「おサイフケータイ」も「Google Pay」も利用できます。
Pixel 4aは、Pixel 4でできることの80%くらいはできるという印象。それで半額以下ですからね。コスパはめちゃくちゃ高いと言ってもいいでしょう。年内に5G対応の「Pixel 4a 5G」が発売されることも予告されていますが、それが気にならないのであれば、ズバリ“買い”でしょう。
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<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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