■人気の小型鉄板を載せられる!
せっかくの焚き火なんだから、湯沸かしやちょっとしたあぶり焼きなんかができると最高です。「BONFIRE STAND 2.0」にはゴトクが付属されていませんが、フチが簡易ゴトクになるんです。
三角錐の焚き火台なので、フチを利用して小型クッカーや鉄板を載せられます。
3本脚なので重い鍋はバランスを崩す危険がありますが、ソロ〜デュオ用の底が広くて背の低いクッカー、ケトルであれば大丈夫。キャンパー人気の高いメスティン、ヨコテツならいい感じに載せられます!
シェラカップは少々あやしいですが、ロッキーカップなら安定感があります。それに35×35cmくらいの焼き網が各社から販売されているのでゴトクがわりにしてもいいかもしれません。
■横から、そして下から眺める炎に感激
本邦初の吊せる焚き火台。地面に置くのとは違い、時折ゆらゆら。下〜横から眺める炎はかがり火に似ていますが、焚き火台自体が小さく揺れるのが不思議です。
ランタンハンガーやトライポッドに吊して使います。立木の枝に吊すと雰囲気抜群ですが、焚き火の熱は思いのほか強力で上空まで立ち上ります。とくに杉やヒノキといった針葉樹は表皮が薄く、焦げる程度の熱でも枯死すると言われています。吊り下げワイヤーの長さを考慮しても木を傷める危険は0ではないので避けた方が無難。
なお、万が一、倒してしまうと火のついた薪が四方に散らばるのでランタンハンガーはしっかり固定しましょう。ランタンハンガーのペグを忘れたなら「BONFIRE STAND 2.0」のペグポールを使ってもいいですね。
実際に吊して焚き火をしてみたところいつも以上に焚き火に見入ってしまいます。通常、コットやハンモックに寝転ぶと焚き火の明かりを感じても、炎は確認できません。ところが吊すことでゴロンと横になりながら焚き火の炎が見えます。
ランタンハンガーは簡単に高さを変えられます。イベント会場など椅子なしで集まり、焚き火トークを繰り広げるなんて時にもいいですね。
地面に置いても、吊り下げても使える焚き火台は、リラックスしながら炎を見るという焚き火好きの夢をひとつかなえてくれました。
また、TSUNOKAWAFARMでは現在専用ゴトクを開発中で、早ければ8月末に発売されるとのこと。ピッタリサイズで美しい焚き火料理を目指す人は期待して待ちましょう。
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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