3. 着信通知で邪魔されなくなる
スマホで大事な作業をしているときに、どうでも良い営業電話がかかってきて作業が中断される。iOS 14ではこうした課題が解消されます。着信通知の表示がコンパクトになるからです。素早く着信拒否をせずとも、画面表示を途切れさせずに済みます。
また、Siriが起動した場合も、画面全部が切り替わるのではなくて、一部アイコンや応答のみが画面上に小さく表示されるようになりました。料理しながらタイマーのセットとかをする際などに、うれしい改良です。
4. グループメッセージで混乱が起きにくくなる
メッセージの新機能も豊富にありました。例えば、重要な相手はピン留めで上部に表示できるようになったり、アイコンのカスタマイズが多彩になったり——。しかし、特に重要なのは、インライン(引用)とメンション(相手の指定)を使った返信機能でしょう。
メッセージを長押しして、「返信」をタップしてからテキストを入力すると、インラインでの返信が可能。インラインでつながったメッセージが複数ある場合には、それらをまとめて表示できるのも特徴です。
メンションを使うには、名前を入力した際に、表示された候補をタップで指定すればOK。他ツールでよくある「@」などの入力は不要。普通に相手の名前を入力するだけです。メッセージの受け手がチャットの通知がオフにしていても、メンションが使われると通知が届きます(※設定で「自分に通知」がオンになっている場合)。
グループチャットで複数の話題が飛び交うシーンでは、これらの機能が活躍すること間違いないでしょう。
5. 外国語の対応で困らなくなる
iOS標準の「翻訳」アプリが新しく追加されました。機能としては斬新なものはありませんが、サードパーティ製の翻訳アプリと比べてもさほど見劣りする部分は感じられなく、洗練された出来栄えです。日本語を含めた11か国語をサポートし、オフライン翻訳にも対応します。
ただし、オフラインで使いたい場合には、あらかじめ同アプリ内から該当言語のデータをダウンロードしておく必要がありますので、お忘れなく。
* * *
なお、今回ピックアップして紹介した新機能以外にも、iOS 14にはさまざまなアップデートが予定されています。秋の正式リリースを迎える前に、予習してみてはいかがでしょうか。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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