全体的なサイズ感も「E4K」よりやや細身でスマート。マッシブな「E4K」か、優美な「G15」か。お好み次第ですが…。
KLARUSのデザインはどのモデルも悪くないですね。いつもセンス良くまとまっていると感じます。「G15」も例に漏れず、端正なイメージ。特にボディのグルーブによる滑り止めが良い感じで、縦方向に滑りにくく指に挟んでも痛くない、程よい感触です。
ヘッド直径は27mm台。21700を搭載するとどうしてもヘッド直径が1インチを超えるので、少しでも薄く…という思惑を感じますが、ユーザー目線では1mm程度妥協していただいて、28.5mm前後にしてくれれば豊富なSUREFIRE系アクセサリが使えるのに…という思いもあります。
スイッチの周辺が光り、電池残量インジケーターになります。どこで見かけたか忘れましたが、少し前に「SUREFIREはショボイ!スイッチが光らないから!」みたいなレビューを見て驚愕した覚えがあります。たしかに当たり前に光る時代ですね…。
LEDとリフレクターの構成から予想される通り、ワイドな視界。どぱっ!と広がる感じです。ディフューザーで拡散したものよりは芯があり、手元足元を中心に万能に使えるかと思います。
最大到達距離が188メートルに設定されていて、ということは10000カンデラもないんですねこのライト。ワイド系好きには納得できる拡散ぶりかと思います。
メーカーサイトのグラフによると、MAXの4000ルーメンは維持できず、数分で2000ルーメン程度に落ち着きます。まあ、熱的にも電池的にも、似た仕様のライトは皆そうなんだろうと思います。正直にグラフにしてくれているKLARUSが偉い、ってことでいいのではないでしょうか。っていうか、イマドキは2000ルーメンをある程度維持するんですね。
LOWモード100ルーメン。まあ、懐中電灯としてはこれだけあれば十分なんじゃ…と思える光量です。ワイド系の配光のため、眩しさもなく使いやすい。消灯状態から長押しで入れるULTRA LOWモードも備えていて、明るすぎるのはちょっと…というシーンでも使いやすくなっています。
操作系が優れているのもこのライトの特徴。クリックで点灯、長押しで調光というシンプルな操作で、LOW:100lm、MED:500lm、HIGH:2000lmを使用できます。TURBOはダブルクリック、ストロボはトリプルクリック。最近の中華系は操作系が似てきていますね。ユーザーサイドからすると良いことだと思います。操作方法が乱立していた数年前はヤバかった…。兎にも角にも、良い方向に収斂進化が進んでおります。
何にでも使える…というと大げさですが、一般人の使用シチュエーションであればオールマイティに使えます。「遠くの水門の開閉レバーを遠距離からチェックしたい」みたいなコアな要求はさすがに別として、手元足元ちょっと先、倉庫も点検もキャンプも登山もイケるハンディライトですね。良さそう!と思ったらそのまま購入しても損しないかと思います。(アカリセンター価格:1万1204円)
<文・写真/アカリセンター>
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