なお、Pixel BudsはiPhoneでも利用できます。その場合は、iPhoneのBluetoothをオンにして、Pixel Budsのバッテリーケースの背面にあるボタンを押すとペアリングを行えます。ただし、iPhoneで使う場合は、「Googleアシスタント」や「リアルタイム翻訳」を使えないなど、機能が制約されます。
■スポーツ時も安心して着けていられるフィット感
イヤホンはタブレットキャンディーのような円形で、そこからイヤーチップと、安定性を向上させるアークが延びているといった感じ。耳に装着すると、出っ張り感はなく、安定感はいい印象。スポーツジムで装着したままエクササイズをしてみましたが、落下することはなく、落下が気になることもありませんでした。イヤホンを着けたままTシャツを着替えたりしても外れることはなかったですね。
Googleは、数千人の耳をスキャンして快適な装着感を追求したそう。そのため3サイズのイヤーチップが用意されています。Googleによると人の耳って左右で違うこともあるとのことなので、左右違うサイズを装着したほうが快適な人もいるそうです。
AirPodsはイヤーキャップがなく、耳に差し込んで引っ掛けるだけなので、なんとなく落ちてしまうのではないかと心配になりがち。たしかに走ったり、体を激しく動かすエクササイズをする際は使わないようにしています。装着感と安定性では、Pixel Budsに軍配が上がりそうです。
■音楽再生の音質はAirPodsに及ばないかも…
Pixel BudsとAirPodsを同じPixel 4aに接続させて、「YouTube Music」や「Spotify」でジャンルの異なる数曲を聞き比べてみました。
Pixel Budsの音質は、低音域から高音域までクリアに聞こえましたが、やや迫力に欠けるように感じました。一方、AirPodsは、音量を大きくできることに加えて、低音の厚みや高音の響きが強く、より「音楽を聴いている」という没入感に浸れる印象。ただし、筆者はオーディオ通ではないですし、音質には好き嫌いもあります。あくまでも個人の感想として参考にしてください。
Pixel Budsには空気孔から周囲の環境音を取り込む機能があります。音楽を聞いている時も適度に周囲の音が聞こえるんですね。スポーツジムで使ったときには、音楽が聞こえる後方で、ランニングマシンなどが稼動する音が静かにザワザワと聞こえる感じ。館内アナウンスがあった場合に、何を言っているかは聞き取れないけど、アナウンスがあったことはわかるといった感じでした。この、環境音がほどよく聞こえる仕様は、さまざまな利用シーンで役立つように感じました。
ただし、周囲のノイズを打ち消す「アクティブノイズキャンセリング」や、マイクで外音を拾う「外音取り込み」といった機能は備えていません。それらを必要とするなら、アップルの「AirPods Pro」など、より高性能なイヤホンを選ぶのが得策でしょう。
なお、通話音声も比べてみましたが、ほぼ互角の印象でした。