このようなフードプロセッサーはこれまでも多くの製品がありました。しかし、フィリップスのマルチカッターには独自の機能がひとつあります。それが、「チョップドロップ」です。
「マルチプロセッサー」にはミンチ作りなどにも使えるフードプロセッサー用のブレードに加えて、もうひとつ、チョップドロップ用のブレードが付属しています。専用のバスケットを取り付けて、このチョップドロップ用ブレードを装着することで、タマネギやキュウリなどの食材を均等の大きさにカットすることができるのです。
30-40代男性にオススメ!タマネギを手軽に摂る方法
メタボが気になる30-40代の男性にとって一番摂っておきたい野菜として注目を集めているタマネギ。血液をサラサラにする効果があると、タマネギをしっかりと摂取するためのレシピ集なども数多く登場しています。しかし、タマネギをたっぷり食べるうえで、面倒なのが、タマネギをみじん切りにする工程です。
「マルチプロセッサー」があれば簡単。皮を剥いて、6〜8等分にカット、バスケットに入れるだけです。あとは上から押すだけで、均一なサイズにカットしたみじん切りの完成です。小さなタマネギひとつなら所要時間はわずか20秒ほど。事前にカットしておけば、大量のタマネギのみじん切りも簡単にできます。
それもそのはず、この「マルチプロセッサー」はヨーロッパ市場では「オニオンカッター」として販売されているとか。
タマネギのみじん切りを使ったドレッシングの他、スープに入れたり、ハンバーグなどのつなぎに使ったりと、使い道は自在。さらにみじん切りにした状態で一度冷凍してから解凍して炒めると、手早く飴色タマネギを作ることも可能です。まずは「マルチプロセッサー」を使ってたっぷりとタマネギのみじん切りを作るのがオススメです。
消化を助け食物繊維が摂れる「大根の鬼おろし」
タマネギ以外で筆者がオススメしたいのが、「大根の鬼おろし」です。通常、大根おろしというと、完全にすりつぶした状態を指します。しかし、これだと量が食べられません。
タマネギと同様に、ひと口大にカットした大根を、バスケットにセットすると、均一サイズの大根ダイスができます。いわゆる竹製などの鬼おろし器と比べると、荒々しさはありませんが、手軽さはダントツ。
これにポン酢掛けて焼肉を食べると、もう止まりません。大根が持つ消化酵素(ジアスターゼ)のおかげで、脂っこい焼肉がもたれることなく、美味しく食べることができます。消化にもよく、食物繊維もたっぷり摂ることができます。
どんどん野菜をカットすれば「野菜サラダ」に
ただし、「チョップドロップ」は万能ではありません。残念ながら水分の多いトマトや繊維質が多いレタスなどはカットできません。しかし、キャベツやキュウリ、ピーマンなどのカットできる野菜だけでも美味しいチョップドサラダが作れます。
付属レシピでは、キュウリ、ニンジン、キャベツ、パプリカなどを入れていますが、カットできる野菜なら何でも大丈夫。それらをカットしてから、塩胡椒やドレッシング、マヨネーズなどで味付けするだけで、簡単にサラダが完成です。
そのままサラダとして食べてもいいし、パンやトルティーヤなどに巻いて食べるのも手。これも野菜をたっぷりと摂れるレシピです。
意外にも「お好み焼き」がお手軽に!
個人的に驚いたのが、お好み焼きです。長いもと玉子、小麦粉などは、フードプロセッサー用ブレードで混ぜ合わせることができ、大量のキャベツは、「チョップドロップ」でカットできます。
つまり、ほとんどの工程をこの「マルチプロセッサー」で行えるのです。あとはふたつをボウルなどで混ぜ合わせて、味付けをした上で焼くだけ。1、2人分のお好み焼きが手軽に作れました。お好み焼きだけでなくチヂミなども同じ工程で作ることができます。
今回、「野菜を食べる」ことに注目して、フィリップスの「マルチチョッパー」を使ってみました。野菜メニューだけでなく、ハンバーグを捏ねたり、キーマカレーの仕込みなどもでき、マルチに活躍できます。
また、コンパクトなので、台所でかさばらないのも魅力。まだフードプロセッサーを持っていないという方、毎日のメニューに野菜を増やしたいと考えている方に、オススメです。
(取材・文/コヤマタカヒロ)
PCやタブレット、スマートフォンなどのデジタルギアからオーブンレンジ、炊飯器、ロボット掃除機などの白物家電までカバー。実際に製品を使い、その体験を活かした原稿を手掛ける。スペックからは見えない使い勝手などを解説する。
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