キャンプでパンやケーキを焼けるコールマン「キャンピングオーブンスモーカー」

■ガソリンツーバーナーにのせて使う

「キャンピングオーブンスモーカー」はいわゆるレンジトップオーブン。電気もガスも不要ですが、代わりとなる熱源がガソリンツーバーナーです。

ダッチオーブンよりも華奢ですが、気温や風の状態によっては庫内を200℃以上に上昇できます。

オーブンを加熱すると壁面の放射熱だけでなく空気の対流が発生、庫内に閉じ込めた食品からの水蒸気で蒸し焼きにするという構造なのだそう。

ひっくり返してみました。デコボコがないのでツーバーナーの上に安定して置けます。

ただし、使用中のオーブンはかなり熱を持つので、燃料タンクをバーナーの外側に配置しているコールマン「413Hパワーハウスツーバーナー」ほか、ガソリンツーバーナーでしか使えません。コールマンのLPガスバーナーは燃料に影響が出かねないので使えないのが残念です。また、自宅のコンロでも使えそうですが、センサーが働いて勝手に消えるものが多く、こちらも不向きと言えるでしょう。

トップはこんな感じで細長い穴が空いています。このおかげでオーブン料理だけでなくほどよく煙を排出するスモーク料理もできるんです。スモークをするときは、オーブンの底にアルミホイルを敷き、そこにチップを置いてガソリンツーバーナーに載せるだけ。簡単です。スモークウッドならバーナー不要。

トビラに温度計が付いているので、オーブン料理もスモークも温度管理をしやすい! トビラを開くとすぐに温度が落ちるので、目指す温度より10℃ほど高めに熱しておくのがポイントです。

使用時のサイズは30.5×30.5×30cm。

同じ“オーブン”と名前が付くダッチオーブンでも当然オーブン料理ができます。ダッチオーブンで直径30cmというと12インチ、重量は10kgほど。高さも20cmもありません。内側の温度を計るのも手間がかかります。

そう考えると純粋にオーブン料理を楽しむなら「キャンピングオーブンスモーカー」、煮込みや焚き火料理ならダッチオーブンと使い分けるとよさそうです。

最後に、手ごねで塩パンを焼いてみました。230℃で約20分。不格好ですが、小麦香るパンになりました。朝食向けにキャンプ場で生地をこねましたが、キャンプ初日のランチなら冷凍生地パンを使ってもいいでしょう。

通常、ピザやフランスパンを焼くには250℃の高温にする必要がありますが、250℃を10分以上キープする電気オーブンは少ないのが現状。大型のハイエンド電気オーブンと違い、こんなに小さいのにキャンプ場で本格的にパンを焼けるのですから、かなりコスパのいい道具と言えます。

>> コールマン

<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

【関連記事】

◆キャンプに持って行きたい!CB缶もOD缶も使える本格オーブン
◆キャンプの醍醐味は料理!5WAYスマートオーブンで絶品メシだ
◆シングルバーナーでもダッチオーブンが使える便利な五徳ありますよ

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする