第10位 NITECORE「EA42」
「単三電池でどれだけ明るい光が出せるか」それはロマンです。
単三電池4本使用で最大1800ルーメン。それだけ聞くと「なんと素晴らしい時代になったのか!」と驚かれることでしょう。確かに、明るいです。単三電池でのこの明るさは反則です。とはいえ、やはり現実は甘くはありません。最も明るいモードは長くは使えません。しかし、その遠方照射能力は353mと優秀です。箱型のボディもユニーク。持ち易く操作しやすいものです。
単三電池は入手が容易な電池であり、価格も安定した優秀な電源です。懐中電灯の電源としては、放電能力や蓄電量という点でリチウムイオン充電池に圧されていますが、これからも身近な電池を使ったライトで出てくることを期待しています。
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第9位 NITECORE「MH25GTS」
“マルチタスクライト” NITECORE MHシリーズの1つ「MH25GTS」。遠方照射能力に優れたLEDとリフレクターを搭載し、離れた場所をスポットに照らせます。マルチタスクたるゆえんは、その優れたスイッチ配置と操作性にあります。
テールスイッチでON/OFF操作し、点灯後はボディ側面のサイドスイッチでモードが切り替えられる。ボディの全長は絶妙に長く、順手で持ちやすいスタイル。タクティカルライトの多くは逆手にライトを持つことを前提としたものが多いのですが、実用性や長時間運用を考えると順手での操作が簡単なライトの方が好まれます。特に、プロには。
プロが望む操作性と充分な明るさを具現化したライトが、この「MH25GTS」です。明るさの設定も玄人好み。ただ明るいだけのライトに飽きてしまった方にもお勧めの1本です。
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第8位 SUREFIRE「STILETTO」
「隠し持てる光のナイフ?」そんな印象でしょうか。SUREIFREといえばミリタリー・タクティカル系ライトの王者。これまでは、どちらかといえばオーソドックスな円筒形のライトを作ってきましたが、「タクティカル&デイリー」という二律背反したニーズを取り込むには、従来のスタイルでは対応できないことを認めたモデルともいえるのが、このスティレットです。
ビルトインのリチウムイオン充電池を搭載し、日々の充電による電池のコストカットを図り、ボディもアルミ合金ではなく軽量で丈夫な樹脂素材をメインに。ボディも薄く携帯しやすい楕円構造をしています。日常で使いやすい明るさを提供するメインスイッチと、テール部に設けられたタクティカルスイッチを分けることで、状況に応じて握り方を変えて使いこなせるのが特徴です。
ピッタリと仕立てられたスーツの内ポケットに収めても違和感のないデザインは、まさに「隠し持つ」ことを想定して作られたタクティカルライトとも呼べる代物です。
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第7位 ACEBEAM「X80-UV」
過去にこれほど強力でコンパクトなUV(紫外線)照射ライトは存在しませんでした。ACEBEAM「X80-UV」は、同社の傑作ともいえる「X80」というライトをベースにUV LEDをメインとしたライトです。一般的に使用される白色光系のライトと異なり、UVライトは「検査」や「検出」、さらに「演出」などに使われます。
例えば紙幣。キャッシュレス化の進む現代ですが、偽札の取り締まりは今なお重要なことです。日本紙幣は非常に特殊な波長のUVのみに反応するものですが、このライトを使えば一発でその真偽を見分けられます。また、検品時の傷や埃のチェック、衛生管理などさまざまなシーンで使えます。最近では、その高い防水性能(30m防水)を利用し、夜のサンゴやプランクトンの水中撮影などで使われ、たびたびメディアに登場することもありました。
ただし、UV光は目に有害なので、使用の際には必ずUVカットのアイウェアを装着することをお忘れなく!
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第6位 ACEBEAM「K30 GT」
プロっぽいライトが6位にランクイン! リチウムイオン充電池18650型を3本を使用したACEBEAM「K30GT」ですが、明るさは5500ルーメン。明るいことに間違いはありませんが、本当の真価は1000ルーメンにあり!
18650型充電池を1本使ったモデルでは、1000ルーメンを出力可能なライトはごまんとあります。しかし、継続して使えるモデルは、未だほとんどないのです。LEDから放出される熱への対処ができないからです。つまるところ、ボディをある程度大きくして空冷で熱を逃がし、大容量の充電池を複数本使用することで安定した照射が可能になります。そういう意味では「K30GT」の安定性は抜群です。
無駄に最高値のみを喧伝するのではなく、持続可能な「充分に明るい光を提供できるライト」としてプロにお勧めしたい1本です。適度なサイズと優れたスタミナ。これがこのライト最大の魅力です。
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