タープの収納サイズは40×15×15cmで、重さ1.1kg。ウォールの収納サイズは68×18×18cmで、重さ2.5kg。ポール、ペグ、ハンマーは付属していませんが、収納袋はそれぞれ余裕があるので必要な分だけ入れられました。
別売の「REVOポール180(2本組み)」はパネルを張り出さないなら3セット(6本)、パネルを張り出すなら5セット(10本)必要です。
別売ペグも「パワーペグSUS300」が24本〜最大28本用意するので、ペグ1本100g×28=2.8kg。ポールは620g×10本=6.2kg。これだけみると重量感がありますが、メインポールの2本以外は2節使用だし、ペグもメインの張り綱以外は「パワーペグSUS200」(70g)で十分だし、ウォールの裾であればもっと軽いピンペグでよし。そう考えると気が楽になります。
■ウォール取り付けはタープのポールを利用
それではさっそく設営していきましょう。といっても、REVOタープをたてて、ウォールを引っかけるだけ。
REVOタープをそのまま小さくした形で、メッシュのウイングは健在です。
メインポールをたてると非対称なのがよくわかりますね。ちなみにメインポール間は350cm。ウォールの高さは180cmなので200m程度のメインポールが必要です。
120cmのポールを4本使って開放感あふれるタープにします。地面が硬く、狙った場所にペグをさせなかったのですが、それでもシワのないタープになったのはさすがです。
ウォールは左右対称なので方向を迷う必要はありません。天井部分の黄色い設営バンドが一番下になるようメインポールに取り付けましょう。バンドを緩めてから取り付け、最後に引き締めるだけです。
天井の角にある4つの設営バンドをサブポールに取り付けます。対角の順にセットし、バンドを引き締めるとバランスよくなります。ここまでできたらしめたもの。
ウォールの裾をペグで固定して完成! ウォール裾にスカートが付いているので冷たい空気が入りにくい、これからの季節にうれしい機能を搭載しています。
ナチュラルテイストのサイトでも、軍モノやアイアンを使った男気あふれるサイトでも、どちらとも相性のいいデザインです。
■ソロ利用ではもったいない広さ
ウォールの中にコットを置いてもずいぶん余裕があります。ソロ用のチェアとテーブル、自転車だって中に保管できるサイズですから。
フロアレスなので中にコットを置いてみました。メインポール間は310cmなので、コットを2台置いてもゆとりがあります。ちなみにわかりづらいのですが、天井部分にはLEDライトを吊り下げるリングが2個あります。
120cmのポールを使ってパネルを張り出すとこの通り。幅150cmのワイドなパネルで約120cm分拡張できます。写真はパネル1枚のみ張り出していますが、となりの幅120cmのパネルも張り出しOK。ついでに言えば、反対側のパネルも張り出せるので、リビングを大幅に拡張できます。全部張り出すと、ソロどころかデュオや仲間とのリビングスペースとしても活躍しそうな広さです。
大型のメッシュパネル付き。メッシュの外にあるフラップを斜め下に向かって張れば、雨の日も換気がスムーズですし、日差しをよけつつ風を取り入れることもできます。写真には写っていませんが、天井には細長いベンチレーターが伸びており、結露対策は万全。
三角形のベンチレーターは全開放もできるので、設営バンドを確認したり、外に吊したランタンを操作したり、外からコードを引き込んだり…いろいろと使い勝手がいいんです。
* * *
ソロキャンプビギナーであっても、バーベキューのときにタープくらいたてたことはあるはず。張り綱・ペグの微調整に若干手間取ることがあるかもしれませんが、設営手順はいたってシンプル。ソロ用のリビング+寝室にしては高さが十分で、出入りこそかがむ必要がありますが内側では直立すらできます。
ベンチレーターも各所に配置され、Mサイズ、Lサイズのウォール以上に配慮された設計になっています。今回は2泊してみましたがゆったりスペースと結露への配慮でストレスなし。むしろ1泊ではもったいないのでは…と思ってしまう、そんなタープセットです。
>> ユニフレーム
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
【関連記事】
◆小さくても前室ゆったり!ソロキャンパーに愛される ogawa「ステイシーST-Ⅱ」
◆燃えにくく自由度の高いタープでキャンプの腕を上げよう
◆コールマンの超人気テント「タフドーム」がタープと一体化だって!?
- 1
- 2