ソロキャンにぴったり!コーヒーを美味しく淹れられる小さなドリップポット見つけました

■淹れてみて使い勝手はどうなのか?

見た目良しなこのドリップポットですが、実際使ってみてどうなのか。早速、キャンプに持って行って使ってみました。

詳細は後述するとして、1杯抽出用としては、値段も含め現時点で個人的にベスト! 理由はもちろんドリップのしやすさです。

■コンパクトながら想像以上に抽出しやすい

ミニドリップポットは、幅が約170mm(ハンドルから湯口先端まで)、高さ約120mm、フタの直径が約75mmです。重さは約200gで、満水容量が300ml。素材は、18-8ステンレス鋼でフッ素樹脂加工が施されています。

ハンドルはクローズドタイプで、ノズルが緩やかに曲線を描く、シンプルながら非常に均整の取れたデザインです。本体は寸胴タイプで、ドリップポットによくある上部にいくほどすぼまる円錐形でないのは、コンパクトさと満水容量を考えてのことだと思います。

その分、間口が広くなっているため、洗いやすいのがメリットです。

お気に入りポイントのひとつが、このフタ。本体とヒンジで繋がっているタイプではなく、完全に取り外せるタイプですが、フタに留め具が3カ所付いていてドリップ中も落ちない構造になっています。ポットを傾けた時にフタが落ちるとかなりのストレスですので、ここは意外と大事なポイント!

ドリップする際、ポットのフタは閉めなくてもいいのですが、この小ささで、しかもステンレスの厚さが約0.65mm(底厚)しかないため、開けたままでは湯温が下がりすぎます(閉めていても、小さくて薄いので湯温が下がるのは早いです)。注湯したい湯温になったらフタを閉めてドリップするのが個人的にはおすすめです。

満水容量は300mlとなっていますが、抽出時にポットを傾けることを考えると230mlがギリギリ。1杯分150mlを抽出するには、湯がだいたい190ml〜必要(エグみや雑味が含まれるお湯は最後まで落とさない)なので、200mlを入れるとちょうどいいくらいです。200mlだと、ポットの傾き加減もちょうどよく、1湯目が勢いよく飛び出してしまうということもありません。

2杯分を抽出する場合は、ドリップポットの湯がなくなるタイミングで、湯沸し用のポットから追加すればOK!

斜めにカットされた湯口(注ぎ口)は、下を向き過ぎておらず、湯切れがいいのも特徴です。

湯口に近い方のノズルが適度なカーブを描いているため、湯をコーヒー粉の中心に置くように落とせます。湯口の形状と軽量な本体のおかげで傾きをキープしやすく、点滴抽出も思いのまま。野外でじっくり抽出と向き合えます。

ノズルは、根元から湯口まで一定の太さ。また根元から湯口までの高さが最大限に取られ、ハンドルから湯口までの距離も適度なので、あまり傾けなくても細く、ゆっくりと湯量をコントロールできます。

ハンドル形状もよく考えられていて、3本の指を内側に入れ、外側から小指で支える感じです。小指が当たる部分がちょうどいい具合のアールになっており、しっかりとホールド可能。ただハンドルが1枚の板なので、ここは革を巻くなどして、握りやすくするといいかもしれません。

熱さ対策にもなりますし、カスタムすることで愛着がわきます。

底径は75mmで、うまくバランスを取れば、SOTOのFUSIONの五徳にかろうじて載りますが、底端が曲線を描いているので安定感は悪いです。またブラックはフッ素加工が施されているので強火もダメですし、湯沸しは別のポット(クッカー)に譲り、ドリップ専用するのがベストかもしれません。

もし直接火にかけるのなら、隙間の狭い五徳のバーナーにするか、五徳の上に載せる耐熱網を使うのがいいかと思います。ハンドルが熱くなるので注意も必要。

【次ページ】ソロキャン用セットが完成

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