■オートバイにも積載できそう
収納袋の長さは54cmなので、オートバイの荷台に載せられるサイズ感。
収納サイズはφ15×54cm、総重量2.77kg。ヘリノックス「チェアワン」と並べるとひと回り大きいことがわかります。縦長の巾着タイプではありますが、ゆったりしているので、撤収時に“うまく入らないから巻き直す”なんてことはないでしょう。
収納袋に入っているのは、インナーテント、フライシート、フットプリント、ポール、ペグ、張り綱。フットプリント付属なのはうれしいですね。
■独特のポール形状でたてやすい
メインポールはY字型が2つくっついたような独特の形をしていて、全部コードでつながっています。左右対称なのでたて方を迷うことはありません。ではたてていきましょう。
まずは付属のフットプリントを広げます。
フットプリントの上にインナーテントを広げ、ポールも伸ばします。
フットプリントの四隅にポールを取り付け、次にインナーテントの四隅を取り付けます。取り付ける順番はどちらでもいいのですが、こうしておくと雨の日の撤収で、先にインナーテントを片付けてもフライシートを自立させられるのが便利。雨の中、いちいちフットプリントを外して入れ替えなくてもいいんです。
インナーテントのフックをポールに引っかけたら、短いリッジポールを取り付けます。短いポールですが、これのおかげで天井部分が大きく広がっていることがわかります。
フライシートをかけ、ペグで固定すれば完成です。
■思った以上に広い!
スクエアな形のおかげで、フロアは224×132cmですがそれ以上に広く感じます。
奥行き132cmなのでスタンダードなマットを2枚余裕で並べられます。ニーモの2名用テントは短辺が130cmなのがスタンダードで、長辺側もゆったりめ。
*「ダガーストーム2P」229×127×H106cm、「ホーネットストーム」215×130×H98cm、「アトム2P」213×130×H112cm、「タニ2P」220×130×H104cm
天井が広く、壁もほぼ垂直。スクエアな形ですから、フロア面積よりも広く感じるんですね。高さは112cmと、ニーモ2人用テントの中では一番のっぽ。
真横から見るとスクエアデザインがよくわかります。
前後にドアパネル+メッシュパネル、両側上部に大型ベンチレーター(全閉可)が付いている前後左右対称デザイン。ふたり利用でもストレスなく出入りできますね。
ベンチレーターのフライシート側は雨などでつぶれないようになっています。
天井にはライトポケットを装備。手持ちのライトを入れれば、光がきれいに拡散してくれます。
大きく開くドアパネルはトグルでまとめるのではなく、ポケットに入れます。これが結構便利。雨でテントの足下までドロドロになった日は、パネルが垂れないよう気を遣って丸めるのは大変ですからね。
* * *
軽いテントは持ち運びに便利ですが、ちょっと狭くて圧迫感があるのも事実。「オーロラストーム2P」は超軽量というわけではありませんが、2人利用が現実的な広さだしキャンプなら苦にならない重さです。ソロキャンプから親子や夫婦でのデュオキャンプもできて、おまけに通常は別売のことが多いフットプリントが付属。かなりコスパのいいテントと言えるでしょう。
>> ニーモ
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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