■弱火でじっくり加熱する
ホットサンドメーカーの使い方はどれも同じ。2枚のパンと具を挟んで焼くだけです。バウルー「サンドイッチトースター・ダブル」でその使い方をおさらいしましょう。
食バンを置いて、その上に好きな具を載せます。パンの表側に薄くバターを塗るか、プレートに薄くオイルを引いておくとサクッと焼き上がります。もちろん、オイル類なしでヘルシーに焼き上げてもおいしいですよ。
ちなみに、仕切りありの「サンドイッチトースター・ダブル」にメンチカツを載せましたが、大きくても柔らかい具であれば、きれいに割れて圧着されていました。
上に食パンを置いて、パンがズレないように手で押さえながらふたをします。
具は好きなものでいいのですが、加熱しきれない肉や魚などの生ものを挟むのは避けましょう。
焚き火でもバーナーでも、弱火でじっくり焼きます。片面3分程度が目安。
■ソロキャンプでも使えるか食パン1枚で試してみた
食パン2枚で挟むホットサンドだから、ソロキャンプではボリュームありすぎ。かといってパンを半分に切って片側のみ載せて加熱すると、食材が載っていない部分は空焼きになってしまい、せっかくの加工がはがれやすくなります。食パン1枚用のホットサンドメーカーが話題ですが、バウルーでも対応できないか試してみました。
食パンと具をのせたら、このままふたをして加熱。食パン1枚であれば具にしっかり火が通るので生ものでも大丈夫です。
具から加熱して、パンも具も表面がカリッと焼き上がれば完成。エビのすり身を塗りつけたところ、エビパン風になりました。揚げていないのでヘルシー。
溶き卵とみじん切りにした野菜をプレートに流し入れ、その上にパンを載せて焼きました。トロトロの半熟卵サンドにするには練習が必要ですが、できなくはなさそう。
定番のハム&チーズはハムが外側になるようセットするなど、工夫次第で食パン1枚でもなんとかなりますよ。
■両面焼けるからピザ、グラタンも!
キャンプでのオーブン料理をしようと思うとダッチオーブンや直火式オーブンが必要ですが、ソロキャンプではちょっと大げさ。ホットサンドメーカーは2枚のプレートが密着する上、両面からしっかり加熱できるのでオーブン料理っぽいこともできます。
薄切りにしたニンジンを敷きつめ、その上にマッシュポテトとコンビーフ、チーズをのせて弱火で加熱すれば、グラタンっぽくなります。
市販のピザだって焼けますよ。
オーブン料理ではありませんが、粉チーズと塩、コショウ(あれば片栗粉も)をまぶした細切りジャガイモを敷き詰めて焼くと、揚げないハッシュドポテトに。
ほかにもチーズを溶かしてラクレットっぽくしたり、炒め物をしたり。煮込みは難しいですが、フライパンでできることは大抵できます。
* * *
バウルーの場合、両プレート一体型なので炒め物などでは逆のプレートが邪魔になることも。
道具が増えると準備も後片付けも大変なので、フライパンとしてもバウルーを使いたいキャンパーは、接続部のピンを少し削って抜き、ボルトとナットに付け替えるという改造がキャンパーの間で定番化しています。
特殊な工具は不要なので、やってみる価値はありそうです。
ホットサンドメーカーがあれば、ボリューム満点の朝食やランチはお手の物。それに焚き火を眺めながら過ごすキャンプの夜、小腹が減ったら焚き火にホットサンドメーカーをかざしてパパッとつまみを作れます。
唯一、できあがりの見た目はほとんど変わらず写真映えしないのが難点と言えば難点。ですが、ソロキャンプでもファミリーキャンプでも食生活が充実するので、ひとつは手に入れておきたい道具で間違いありません。
>> イタリア商事
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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