■リフレクターの向きでこれだけ変わる!
外で使うと最も明るくしても、さすがにどちらもちょっと寂しい。高さ120cmのランタンハンガー上部に引っ掛けて使ったんですが、ローチェアに座った時の手元までは厳しかった…。とはいえ、周りに何があるかぐらいはわかります。ただし、どちらかというと下向きに照らす「Lighthouse Micro Flash」の方がより明るく感じたような気がします。
でも、そもそも手元はヘッドランプで照らせばいいし、焚き火もあるしと考えると、ソロキャンプなら超小型LEDランタンでも十分かもしれません(すいません写真がちゃんと撮れませんでした…)。
ではLEDランタンが最も活躍してくれるテントの中はどうか。
インナーテントの天井にあるフックに取り付けたのですが、「ML4 Warm」はカラビナ状になっているのでそのまま引っ掛けられました。これは便利。
一方「Lighthouse Micro Flash」は、「Sビナー」で引っ掛けることに。もうこの「Sビナー」付けっぱなしでいいかも。
どちらも150ルーメンになるモードで点灯してみました。
「ML4 Warm」はリフレクターが大きいので全体が光るんですが、リフレクターが下に向かって広がっている形状や下部に電池蓋があることから、本体より横から上にかけて照らすようなイメージです。
「Lighthouse Micro Flash」はLED搭載部分が太くなっていて、さらに下向きに付けられていることから、下側に向かって広がるように光ります。
これらから考えると「Lighthouse Micro Flash」の方がいいんじゃないのと思いますよね? でもそういうわけでもなかったんです。
今回使ったテントはMSR「エリクサー2」。インナーテントは白です。この白というのがポイントで、横や上を照らす「ML4 Warm」はインナーテントを照らすことでテント内全体が明るくなりました。一方「Lighthouse Micro Flash」の光は下向き。しっかりと自分を照らしてくれるんですが、でも手元はヘッドランプがあるのでランタンの明かりは必要なし。結果的には、テント内全体を明るくしてくれる「ML4 Warm」の方が、同じルーメンでも明るく感じました。もちろんこれは明るい色のインナーテントならではの効果なのかもしれませんが。
* * *
どちらも小さくて明るくて、荷物を少しでも減らしたいという人には間違いなくオススメできるLEDランタンです。使ってみて、人気なのがよくわかりました。
あとは、フックの形状、電源、充電方法、光り方、フラッシュライトの有無といった異なる部分をどう考えるかですが、これはもうキャンプスタイルに合わせて選べばいいと思います。そういえばLEDレンザーは暖色系の明かりだったんですが、さほど違いは感じなかったかも。
超小型というと登山用のイメージがありますが、ソロキャンプなら十分活躍してくれます。次のソロキャンプはおそらく…、両方持っていくかも(笑)。
>> LEDレンザー「ML4」
ML4
・重量:71g
・素材:アルミニウム
・光源タイプ:LEDライト
・色:ブラック
・明るさ:300ルーメン
>> Goal Zero「Lighthouse Micro Flash」
<取材・文/円道秀和(&GP)>
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