■ポリコットン×メッシュ×別売マットで結露防止
ロッジ型テントのようなデザインの「スーリー テプイ エクスプローラー」は、中央が高くなっています。だから思ったより広く、圧迫感がありません。
使用時のサイズは213×122×H99cmで、室内高96cm。4面+屋根が開閉できるメッシュで風通しは良好。
ちなみに、ルーフトップテントを取り付けた車両はラダーの反対側にオーニングを取り付けていて、オーニング側の窓のフライを張り出せませんでした。それでもこの開放感! 雨の心配がない日はフライを取り外して、星空を眺めながら眠ってもいいですね。
テント本体は600Dポリコットンで耐紫外線・防かび加工済み。蒸し暑い夏もさわやかに過ごせます。
なお、いくら防かび加工を施しているといっても、乾燥させてから保管しないとほかのテント同様に嫌なニオイやカビの温床に。一般的なテントとは違い、パパッと広げて干せるのでこの手間を惜しんではダメ。
6.5cm厚の高密度マットレスが付属しています。より快適な眠りに誘う高密度オーバーレイマットレス「ラグジュアリーマットレス」も用意されているそうですよ。
オプションで「アンチコンデンセーションマット」を設定しています。写真のメッシュのマットがそれ。
湿気がたまりやすいマットの下にメッシュマットを敷いておくことで、湿気を排出しやすくなり結露を防ぐというわけです。マットの寿命を延ばすためにも用意しておきたいですね。
ルーフトップテントから下をのぞくとこんな感じ。Gクラスのような車高2000mm前後のクルマだと、怖がりさんが降りるときに最初の一歩をためらうかもしれませんが、車高1500mmほどのクルマであれば見晴らしのよさに感激するばかり。思ったほど揺れないし、ゆったり過ごせます。
オールシーズン対応テントではありますが、メッシュが多く、通気性のいいポリコットン製なので、冬は小型ポータブル電源と電気毛布を持ち込むなど工夫が必要かもしれません。
* * *
2人用テントと考えると値が張りますが、ポリコットンのテントは5〜6万円+極厚のキャンプ用マット3万円×2枚で12万円。硬い地面対応のペグやタフなハンマーも不要だし、何よりも設営があっという間。この手軽さはプライスレスです。使用頻度によりますが、結構オトクなのではないでしょうか。
唯一、スキー板など長尺物をルーフに載せられないのが気になりますが、たたんだテント内に荷物を入れられる「スーリー テプイ ハイボックス」が2021年に発売予定とのこと。荷物が多い人は登場を待ってみるのもいいですね。
>> スーリー(阿部商会)
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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