ちょうどいいサイズ感!経年変化を楽しむガンゾのオールインワン財布

■長く付き合うほどに楽しめるブライドルレザー

ブライドルレザーとは、革の表面に染み出した“ブルーム”と呼ばれる白い刷毛目の跡が最大の特徴の牛革です。使い始めはマットな表情を見せていますが、使い込むうちに摩擦や手の脂によって独特の艶が現れ、自分だけの“ハンドグレージング”による経年変化を楽しめます。

▲イギリス・J&E セジュイック社の革を使用。左が新品、右が経年変化したもの。表面に浮いたロウが落ちて光沢が出てくる

▲こちらは両方とも新品。ブルームの出方が異なる。最終的には落ちてしまうが、好みの革を選ぶ1点モノの楽しさがある

また、革自体がオイルを含んでいるので、他の革と比べて水に強いのも特徴。元々は馬具として使われてたこともありタフさも魅力です。

ガンゾでも人気の、この「シン ブライドル」は、外装にブライドルレザー、内装にはショルダーヌメを合わせることで、スマートさと革本来の存在感、そして経年変化を楽しめる財布です。

▲内側はオイルを含んだイタリア、バダラッシィ・カルロ社のミネルバ・ボックスのショルダーヌメ

 

■手のひらにちょうど収まるサイズ感

この財布のポイントのひとつが、利便性とコンパクトさのバランス感。

▲男性の手に収まる大きさ。サイズ:W9.6×H8.5×D2cm

手ぶらで出かけるようなミニマルなライフスタイルが人気の中、財布もミニサイズが主流。ただやはり、小さければ小さいほど容量は少なくなるので心許ないのも事実。でもこの財布は、お札とカードが6枚入るだけでなく、小銭入れ部分がボックス型で視認性に優れています。また、大きすぎず小さすぎないサイズ感も絶妙です。

▲ボディバッグに長財布だと内部のかなりの部分を占めてしまうがコンパクトな二つ折りなら余裕

このサイズであれば、ボディバッグのような小さなバッグにピッタリで、パンツのポケットにだってちょうどいい大きさと厚さです。

▲お尻のポケットにもすっぽり!

 

■長く愛用できるホンモノの物づくり

財布や革製品を選ぶ際にチェックした方がいいのが、革の裁断面であるコバの処理。艶を出すために顔料で塗装した場合、一見綺麗に見えますが、塗装が剥がれてしまうとそこから見た目が悪くなってしまいます。ガンゾの場合は職人さんによる磨きで艶を出しているため、コバからダメになってしまうことが少ないのも魅力です。

▲革が層になっているのが目視できる。磨き上げだけで仕上げるからこその美しさ

▲何枚も重なった革を薄くまとめてコンパクトに

また、使い勝手の良さもガンゾならでは。Made in Japanだからこそ、日本のライフスタイルにあった使い勝手を提案できるというわけです。かゆいところに手が届く利便性です。

▲ボックス型に開く小銭入れは視認性が高く取り出しやすい

▲スナップボタンなので開け閉めもラク。品を損なわない金色もポイント

▲カードは取り出しやすいように設計されている。どのカードがどこに収納されているかも分かりやすい

▲背面には交通系ICカードにピッタリのポケットが付いている

札入れなど見えない部分はナイロン素材を使ってスリム化やコストを下げたりしている財布も多い中、ガンゾは内側もレザーを使っているため耐久性が高く、長く愛用できます。革を使用することでお札の滑りも◎。

▲札入れスペースも本革。1万円札がちょうど折らずに入れられるサイズで極限までコンパクトに

▲ひとつひとつ職人の手によってミシン縫いされている。ピッチの細かさにも注目

*  *  *

ブライドルレザーはお手入れも比較的簡単です。元々オイルやワックスが入っているので、使っているうちに手の脂なども加わり長い間ツヤを保ちます。天然繊維の布やブラシで乾拭きをしてあげるだけで、ワックスが必要な部分に浸透していくので、あまり手間をかけずにツヤを引き出すことも可能。購入店舗に持っていけば職人さんによる修理も行ってくれるなど、アフターケアもしっかりしています。

しっかりした手仕事で作られたものだからこそ長く愛用できる。そして自分だけの財布に育てられる。それこそがガンゾの最大の魅力なのかもしれません。

>> ガンゾ

<取材・文/宇田川雄一

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

 

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