■動作性はiPhone 12 miniが圧勝したが、電池持ちは不安
4モデルとも、コンパクトながらパワフルということが共通しています。どの機種も基本操作はもちろん、カメラやゲームもストレスなく楽しめました。この小ささで、4Kビデオをサクサクと編集したりできるんです。すごい時代になったものですね。まずは、CPUやバッテリーのスペックを比較しておきましょう。
▼iPhone 12 mini
チップ:A14 Bionic
RAM(メモリ):非公表
バッテリー容量:非公表
▼Xperia 5 II
CPU:Snapdragon 865 5G
RAM(メモリ):8GB
バッテリー容量:4000mAh
▼Galaxy S20
CPU:Snapdragon 865 5G
RAM(メモリ):12GB
バッテリー容量:4000mAh
▼Google Pixel 5
CPU:Snapdragon 765G
RAM(メモリ):8GB
バッテリー容量:4000mAh(最小)
iPhone 12 miniのRAMやバッテリーの容量は公表されていませんが、ネット上ではRAMが4GB、バッテリーが2227mAhという説が有力です。
実際の使用感として処理速度に大きな差はないと感じたのですが、「Geekbench 5」というアプリを使って、スマホの処理速度の目安となるベンチマークスコアを測定してみました。
OSが違うので単純には比較できませんが、ベンチマークスコアではiPhone 12 miniが圧勝。Xperia 5 IIとGalaxy S20が同等で、Pixel 5が最も低いスコアでした。カメラで撮影し、写真や動画を編集するときも、この結果の通り、iPhoneが最もスピーディーに操作でき、Pixel 5がワンテンポ遅れることがあったりという印象でした。ですが、Webを見たり、メッセージを入力したりするには、全く遜色はありません。
電池持ちは、やはりiPhone 12 miniがいまひとつという印象。ほかの3機種は、フルに充電していれば1日持ちますが、iPhone 12 miniは残量に気をつけて使わないと、夕方以降にピンチになるかも…。
■最もロックを解除しやすいのはPixel 5
最後に、セキュリティロックも比べてみました。iPhone 12 miniは「Face ID」という顔認証が利用可能。Galaxy S20は指紋認証と顔認証の両方に対応。Xperia 5 IIとPixel 5は指紋認証のみです。
新型コロナウイルス感染対策のために、マスクを着用することが多い昨今、顔認証は使えないこともあります。指紋認証が可能なスマホのほうが便利と言い切っていいでしょう。Xperia 5 II、Galaxy S20、Pixel 5は、それぞれ指紋センサーの搭載位置が異なります。
最も使いやすいと感じたのはPixel 5。左右の人差し指の指紋を登録しておけば、どちらの手で持ってもスピーディーにロックを解除できます。Xperia 5 IIは左手で持った場合にロック解除がしづらく、Galaxy S20は超音波式の指紋センサーを採用していますが、コツをつかむまでは、すぐに反応してくれなかったりします。
“スマホは小さいほうが好き!” というみなさん、相性が良さそうな端末は見つかりましたか?
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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