■初めて買うなら何を重視するかで選ぶ
上の写真はポーランド軍と正方形のロシア軍を組み合わせ、雨をしのぎやすくしてますが、このようなことを想定すると、無限にバリエーションが増えてしまうので、今回は他の幕を組み合わせず、単独で使用することを前提とします。
■圧倒的に建てやすい「ティピー型」のオススメ
建てやすさは圧倒的に「ティピー型」です。ポールを1本しか使わず、ロープワークの必要がないのが魅力です。フルクローズになる幕はポーランド軍か、三角形のタイプの幕。つまり、スウェーデン軍です。フルクローズにはなりませんが2枚でティピー型にも建てられるタイプには、東ドイツ軍のものもあります。
私のオススメは、2枚でフルクローズになり、完結できるポーランド軍です。
■居住性の高い「パップ型」のオススメ
居住空間の広さでは、スウェーデン軍が一番でしょう。ただし、フルクローズにする場合は4枚張らなければならないので、荷物が増えます。
東ドイツ軍は何枚でも拡張できて、広々空間を確保できるところもポイントですが、2枚で完結するということであればパップ型で、なおかつ広いアメリカ軍がオススメです。
■雨風をしのぎやすい「パップ型」のオススメ
風雨をしのぎやすいのはアメリカ軍のものです。
パップ型自体1枚を跳ね上げれば、雨除けとして使えて、その跳ね上げの下で焚き火も可能なのですが、アメリカ軍以外は、生地自体が雨に強い印象がありません。
サイドが一番広いのもアメリカ軍で、横からの雨風の浸入に強いです。
■拡張性が高い「正方形型」のオススメ
このポイントに関しては、圧倒的に、東ドイツ軍に軍配があがります。1枚から、無限に張り方ができて、雨にも強い。4枚であれば、パップ型にもできます。私が一番使う幕はなんといっても、東ドイツ軍幕です。
ただ、バリエーションが多彩すぎて、初心者の方には扱いにくいかもしれません。張り方がある程度決まっていた方が、張りやすいと思います。
東ドイツ軍。4枚でソロではかなりゆったりできるパップ型が可能
※ ※ ※
1種類に絞るのは非常に難しいのですが、キャンプ自体初心者の方なら、ポーランド軍です。張るのが最も簡単で、風にも強い。ただし、雨の場合は幕内はもちろん、幕下での焚き火もできないと思ってください。ロープワークは苦手で、簡単に張りたくて、雨の日は焚き火しないというい方におすすめです。
張り方を覚えれば、本当に使いやすいのが、全天候型のアメリカ軍のパップ型。私は雨の日はこれを必ず使います。デスストックなら、本当に雨に強いです。ロープワークは結構できて、本当に全天候でやりたい方、またはこれを機にちょっと難しくても勉強してみたい。雨でもガンガン使いたい。という方におすすめです。
とにかく色んな張り方をしたいし、複数名で1つの幕に泊まったり、ソロで簡単に張ることもしたい、という方は、最も拡張性が高い、東ドイツ軍がおすすめです。
いかがでしたでしょうか? 自分にピッタリの幕のヒントになったでしょうか? ぜひ軍幕デビューしてみてください! 一度やったらクセになること、間違いなしです!
>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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